「ただいま戻りました」
ストッと
大将、武田信玄の前に降り立つ
「よくぞ戻った。して、どうであった?」
「はぁ、両者共、特に動きはないようです」
「そうか…」
チラッとこっちを伺う大将。
(……?)
「して、佐助よ。」
「は?」
「だいぶ疲れた顔をしておるがそんなに大変だったか?」
「あーいやー…あまりにも変だったもので…(精神的に大変だったさ)」
「変…とは?」
「長曽我部は海賊で、毛利は…緑色の妖精でした…(あれはきっと日輪が動力源だ…)」
それを聞いた大将が笑い出す
「がっはっはっはっ!世の中広いからのう!」
「はぁ…(そうですね)」
「…にしても佐助、それしきの事で疲れるなど鍛練が足らんぞ!」
「は…?」
おいおいおいおい…雲行きが怪しくなってきたぞ…?
信玄が立ち上がり、佐助が後退(あとずさ)る
「行くぞ!佐助ぇ!」
拳を構え振り上げる信玄
「えっ!ちょっ!まっ…!!!!ぐふっ…!」
襖の破壊されたバキバキっとゆう音と共に「そりゃないぜ大将ー…」と空の彼方へと佐助は消えていった。
佐助はお空の星になった
「精進せい!佐助!」
と一言言ったあと、やっぱり少しやり過ぎたかのぅ…と顎に手をやりながら佐助の消えていった…いや、佐助の星を眺める
と、同時にドタドタと騒がしい足音が聞こえ「お館様!!」と言う呼び掛けと共に真田幸村が現われた
「どうした幸村よ」
「今飛んでいったのは佐助とお見受けしますがいかがなされたのでございますか?」
「ふ、少し鍛練が足りないようだったのでな、鍛えてやったまでよ!」
「おぉ!流石でござります!お館様ぁぁ!!」
「幸村!」
ドコッ
「ぅおやかたさまぁ!」
バシッ
「幸村ぁ!」
ドフッ
「ぅお や か た さ まぁっ!」
ドスッ
「幸村ぁっ!」
ドコォッ
「ぅお や か た さ ばぁあ!」
ドカァッ
いきなり始まった殴り愛は佐助がヘロヘロになって戻ってきてもまだ続いていたそうな…
終われ
お題→Ravishing Bule様