しんげん 1/4







…まだ、死ぬわけにはいかない

腕の中の温もりをギュッと抱きながら駆ける。





村を、城下を、山を、
がむしゃらに走っていれば、追っ手の攻撃が止んだ。

でもまだ安心は出来ない。


もっともっともっと、
森の中、木々の間を跳びながら更に駆ける。




「…っ!」

…腕の中から叫び声が上がったのと、私が足を滑らせたのは同時だった。







その忍、紅。







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bkm
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