こたろう



ガタンッ
「!?」

屋根裏を這って移動していると突然板が外れ、上半身を部屋へ逆さ釣りの状態で乗り出してしまった。


ごろんと転がり落ちなかったのは忍というプライドからである

足が変なところに体重をかけているせいでぷるぷるしてるなんて気のせい気のせい

まさかの風魔小太郎がぷるぷるしてるなんて気のせい気のせい

辺りに誰もいないのを確認し、スタッと降りたつ

さっき通ったときは大丈夫だったんだけどな…と、落ちずにぶらんぶらんぶら下がっている天井板を見ると同時にバンッとソレが閉じた。

「ッ!!」
敵か!?と思い武器を構えるがネズミ一匹動く気配すらしない。

よほどの手練れか…と生唾を飲み、風の速さで辺りを捜索しても証拠も跡もなければ被害もなにもない。


いや、あるとしたら風魔小太郎の精神的ショックだけであろう



次こそはっ…という静かな決意を胸に、氏政に一週間の休暇を貰い、独り…修行に励んだとか







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bkm
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