5
前線に戻ればそこは血の海。
でもまだ破られてはいないみたいだ
彼らの原動力はひとつ、『明智光秀からの開放』かもしれない
…慕っている人は少なかったから
それに、その少数も光秀様に連れていかれちゃったし
ふと、鼻に入ってくる煙の匂い
辿ればその先に、炎に包まれた本能寺
「光秀様…」
どこにも行かないで…
ただ、側にいて欲しい…
あぁ…
これは恋、か…
ぽつりと呟いた言葉は…
人の声や呻きに掻き消えて
…誰にも
誰にも、届かない
.
prev
next
bkm
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -