「…私は、謙信様を死なせたりしない。例えそんな局面だったとしても！…信じているからな」



なにが合っているかなんて、わからないのに


「ん〜、あんたがなんでこんなこと聞くのか俺様には関係ないけど、…俺もかすがと同じかなぁ。来るなと言われたとしてもついて行くよ」







あまりにも真剣な表情ではっきりと言い切るものだから…


私も…そうすれば良かったのかな、なんて後悔する




……例え、結果は変わらずとも



















―ポタ









ひとつ、滴が零れた







「…泣いているのか？」

「気のせいじゃない？」



それは、紛れも無く自分の瞳から零れ落ちたモノ






でも…別に、今更どうなるわけでもないし




私は"かすが"を"佐助"に向かって突き飛ばし姿を眩ました





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