ケセランパサラン | ナノ
その後、「わいも仲間に入れんかいっ!」
「ソレジャ、アナタハ今カラチェストネ」
「よかば!友達作り協力すっど!」


…と、こんな感じで締めくくられた…が、島津のおっちゃんに「おまいさん達もせっかくここまできたんやから飲んでいきんしゃい!」という誘いに、酒好きの武田・上杉先生はもちろん、お祭り騒ぎが大好きな政宗、慶次、元親先輩、を初めとしたあいつらに、その場に家族のいた半兵衛、そしてあの争いはどこへやら織田一家…とにかく全員がつらつらと店へ入っていき、ワイワイガヤガヤ騒ぐこととなった。





今お店はどうなっているのだろうか…私は、蘭丸といつきちゃんを迎えに、氏政おじいちゃん宅にきていた


「おぉ名無しか、お前さんら迎えがきたぞい」
「あ、名無し!」
「名無しねぇちゃん!」


ひょっこりと生垣から顔を覗かせれば、それに気づいたおじいちゃんが2人にそれを伝えれば、それを聞いた2人が庭に入った私に突進してきたのだった


「無事か!?」
「怪我してないだか!?」

大丈夫か?ホントに大丈夫なのか!?っ、わーわー聞いてくる2人を「大丈夫大丈夫」と落ち着かせ、おじいちゃんに「ありがとうございました」と頭を下げた


「ふぉっふぉっ、気にする事はない。たまにの肩もみの礼とでも思えばよかろう…子供ながらに心配していたからな、安心させてやりなさい」

おじいちゃんはそう言って優しい笑顔で手を振りながら送り出してくれた













「…蘭丸子供じゃないやい」
2人と手を繋いで歩き始める。
見れば蘭丸は、ぶすーっとした顔で口を尖らせていた

「うん、おじいちゃんの前で言うのを我慢したもんね、立派な大人だー」

そう言ってにこっと笑えば蘭丸も「へへんっ!」と機嫌を治した


やっぱりこうゆうところはまだまだ子供だと思う。








「ねぇちゃん、どこに向かってるだ?」

家と真逆の方向に歩いている私を疑問に思ったのかいつきちゃんが聞いてきた


「んー?島津のおっちゃんの居酒屋に向かってまーす」

吾作どんには連絡しといたから安心して!と言えば「おー!」っと笑顔になった。





2人を見ながらザビーさんがいる事を言うべきか伏せておくべきか悩む。

……うん、反応が楽しそうだから伏せておこうか







((あ、もしもし名無しですか?皆さんお持ちかねですよ・・))
(誰だお前!名無しの携帯にかけてくんじゃねーよ!)
―ブチ
(ちょ、蘭丸っ!)
(いってぇ!?)
(自業自得だべさ)

090603




     


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