ケセランパサラン | ナノ
「ほぅ…信長公と帰蝶まで参戦しているのですか…。相も変わらず血気盛んな方々だ…」
「え、あの人達を知ってるの!?」


全員が窮屈ながらも車に乗り、佐助が見てきたことを伝えれば「マジかよ…」「銃撃戦ってか!すげぇな!」「む?ここはどこでござるか?」「あ、旦那起きたんだ」
などそれぞれが各々の反応を見せた。





「けどよ、そしたらどうすんだ?このまま行ったらその信長とかいう奴の邪魔になっちまわねぇか?」
光秀は元親の問いににやりと笑った

「…えぇ、道を変えようと思いましたが…何分面倒なのでこのまま行こうと思います」
そしてアクセルを一気に踏んで加速する。


「「…え?」」
「・・・Hey、保健医。まさかこのまま突っ込む気じゃねぇだろうな?」

佐助と慶次の漏れた声に続き、前方に人が見えた事を確認した政宗が光秀に聞けばもう彼に言葉は通じず、自分の世界に入ってしまっていた


「待っていてください信長公!!ふふふ…あはははははは!」
「チッ…正気に戻れ保健医!」
「こりゃマズいな…」
「旦那!シートベルトなんかしてないで止めるの手伝ってよ!」
「なにを言う!車に乗ったらシートベルトの着用は義務付けられているのだぞ!」
「幸村っ!空気読めないにも程があるって!」
「キキィ!」
「あははははははは!」
夢吉が引っ掻いても気付いていないのか気にしない光秀。
車内には彼の笑い声と必死の制止の声が響いていた









―――


濃が打っているエアーガンの合間合間に聞こえるブロロロロ…という車の音に気付いた父と娘。

「…お父さん…」

なんとなく聞き覚えのあるこの音は、どうやらこちらに向かってきているらしい

「…この音…光秀か…」

前方には未だザビー。車の音がする方向に視線を移せば、こちらに走ってきている車の中に光秀が見えた

「わぁ…ほんとに光秀兄ぃだ…って、政宗…?」

光の反射に邪魔をされて見えにくいがフロントガラス越しに見えるあれは政宗だと思う


目を凝らしてみれば奥にも数人いる様子

「…あやつ…止まる気がないようだな…」
「え"?」
確かに細道にしては凄いスピードで走って来てるな、てか、なんでいるんだろうとか思っていたが、知り合いということもあり、そんなこと全然気にしてもいなかった








(ふはは、面白い!受けてたつぞ光秀ぇ!!)
(お父さん!?ちょ、やめっ!!)
(っ、危ねぇ!)
(きゃっ!?)

090526




     


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