「真田幸村ぁ!テメェ、名無しの一大事かもしれねぇって時に…自分で佐助説得しときながら、なに呑気に団子食ってやがる!」
道を逆戻りして数分、コンビニの備え付けのイスに奴の姿はあった
「仕方ないでござる!腹が減っては戦は出来ぬと言うであろう!」
「それにしたってよぉ…ちぃっとは状況考えようぜ?」
「あぁ…佐助の苦労が目に浮かぶ…」
幸村の切り返した内容に全員もう呆れるしかなかった
「おや…あなた達は…」
「Ah?」
もう間に合わねぇよな…間に合わねぇよ…佐助悪いな…なんて半ば諦めモードに入っていれば後ろから掛かった声。
振り返れば、この間保健医として入ってきた明智がいた
「…保健医!?」
「なんでこんなとこにいんだ?」
思わぬ人物の登場に全員目を丸くする
いや、幸村に関してはもぐもぐ頬張りながら頭に?マークを浮かべているだけだが
「なぜ、ですか…買い物ですよ。それくらい察してくださいバカですか?」
「あ゙ぁ゙?…なんだと…?」
「…まぁ、落ち着けよ元親」
クスッとバカにしたような態度が気に入らなかったのか、それとも幸村に対するイライラがピークに達したのか喧嘩腰な元親を諌める政宗
「あなた達こそこんなところでなにをしているんです?…まぁ、どこでなにをしていようとどうでもいいのですがね」
野暮でした。と店内に消えていこうとする明智になにかを思い出したかのように「あ!」慶次が声を漏らした
「明智先生って名無しの親戚だよな?」
「それがなにか?」
「おま…、そんなあっさり肯定しちまっていいのかよ?」
慶次の問いかけにあっさり答える光秀。それに対して政宗の突っ込みが入った
「別にただのイトコですし、恋仲「破廉恥でござるぅぅう!!」
「あっ!待て幸村!」
「えぇ!?」とかではないですからね、問題ないでしょう」
「…そうか、俺はあいつの叫びも気にせず話を続けた事に驚いたぜ…」
「それは褒めているのですか?」
ダダダダッと話の途中で叫びながら四人の壁をくぐり抜けて(一番奥にいた)店から出て行ってしまった幸村。
それを、ほぼ反射的だろう…追いかけていく慶次と元親を見送りながら二人は淡々と言葉を紡いだ
「Hey、そういやテメー車持ってたよな?あれか?」
「…そうですが?」
(ちょっと乗せてけや)
(お断りしたいところですが)
(名無しが今危険な状態だとしてもか?)
(…ほぅ?)
090522
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