ケセランパサラン | ナノ
「うっひょー♪うまそー!」

部屋に送ってもらい、成実さんを加えた全員でお昼にありつく

「まったく、どこ行っちまったのかと思ったぜ」
「す、すんません」



成実さんに連れられ、着いた部屋の襖を開けると、ちょうど出て行こうとしたのか政宗とぶつかりそうになり、佐助には「わからないなら戻って聞くなりすれば良かったじゃない」と軽くため息をつかれ、かすがには呆れられ、市にはふふっと笑われた


いや、戻れなかったんだよ。わかってよ…
それから幸村、昼食べるのになんだそのおやつの量は。食前酒ならぬ食前おやつか


「早く座れ。lunchが冷めちまう」


政宗に促され座れば、お昼の始まり始まり〜









「けど、まさか成実が政宗と一緒に住んでるなんて思わなかった」
「そうなの?」
「えー、まぁ、その話題したことないしね。てか、名字で察してよ」
「だって私、政宗自体知らなかったし」
「なるほど?」


ときどき佐助を加えながら盛り上がる2人


「…随分、friendlyじゃねぇか」

政宗がポツリと呟いて、パチンっと箸を置く

「まぁね〜、って…梵、なんで不機嫌なの?」
「いつもと変わんねぇだろ」
「そう?ならいいんだけど。」

続いて成実も箸を置いた。
政宗はムスッとした顔で、軽くそっぽを向いている


「まぁまぁ、成実ちゃんとはバイト先一緒なんだから企画者が置いてけぼりくらっても仕方ないって」


見かねた佐助が余計な事を言いながら間に入った



「what?バイトだと?」
「うん」
「あれ?梵知らなかった?」
「だから帰りが遅ぇのに小十郎の雷を食らわねぇのか…」

チッと舌打ちをして政宗がぼそぼそと愚痴をこぼし始める


「そういえば今日、小十郎見ないけど…どっか行ったの?」
「うん、なんか出掛けたって政宗が言ってたよー」

成実の問いかけに、絶賛ひとりの世界にまっしぐらな政宗の代わりに佐助が答える



「ねぇねぇ、」
「うん?」

小十郎さん辺りから話に入れていない私はかすがと市に話し掛けた






「小十郎さん、って?」







(え…?)
(…見れば、分かる…よ、ふふ)

090408




     


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