ケセランパサラン | ナノ

「ねぇ、ここどうやって解くの?何回やっても解けないんだけど」
「んー?ここはねぇ、こうこうこうやってこうして公式当てはめてー…はい、いっちょあがり〜」

わからないと言えばスラスラとやり方を教えてくれる佐助。
しかも、解き方だけでなく似たような問題で解けそうなのを練習問題として提示してくれる

「おぉ、なるほど」
「応用苦手?」
「うん」
「じゃあ、今の要領でこの問題やってみて」
「んー」

あぁ、いい先生になりそうだなと思いつつ、出された問題を解き始めた










「ぶわぁーなぁー…?」
「burnerだアホ。まず単語からやれ。文法なんざどうにかなる」
「…うっす!」

政宗にポイッと単語ドリルみないなのを渡された

あ、これ今までずっと放置だった私のドリル…




かすが、市とは持ちつ持たれつ教え合い

幸村は…なにしにきたんだろう、見るたびに口がもごもご動いている。そろそろ見ているこっちがお腹いっぱいで気持ち悪い…かな









―カチッ


ふぅ…と息を吐けば時計がちょうど14時を指したところだった


「Ah?もうこんな時間か」
「なんかお腹へったねー」
「そうでござるな!」
「「お前はずっと食べてただろうがっ!」」


私と政宗に便乗してきた幸村に思わず市以外全員突っ込んでしまった

「む、むぅ…」

見事にハモれば、びくっとした幸村とくすくす笑う市。


「…とりあえずlunchの準備してくるわ」

なんでもいーよな?と聞かれ頷けば政宗は部屋から出ていった。


「あれ?そういえば今日小十郎さんいないんだっけ」

見送った後、佐助がハッとして呟いた

「あぁ、そういえばそんなことを言っていたな…」
「ちょっと俺様手伝って……なに?旦那?」

かすがが答えれば、立ち上がる佐助。


しかし、佐助に視線をぶつける1人の男…








(……私が行って来るよ)
(ごめんねー名無しちゃん)
(政宗になにかされそうになったら叫ぶんだぞ!?)
(う、うん?)

090406




     


back




(47/108)
top


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -