「光秀兄ぃ!?」
保健室のドアを勢いよく開ければ、優雅にティータイムを満喫中の明智 光秀その人がいた
「おや、名無し…保健室に来るなんて具合でも悪いんですか?」
「いや、違うけど…さっきの、何?」
「ただの警告ですが?名前は伏せてますし問題は無いでしょう?…まさか自分だけがイジメに遭っているとでもお思いですか?」
「…そんなことは無いけど…」
「ならば問題ないですね。そろそろ授業が始まりますよ」
勢いよく乗り込んだは良いものの、ポイッと閉め出されてしまう。
…きっと私を丸め込むための言い方なんだろうけど…
もう少し、トゲを抜いてくれていいんじゃないだろうか…
…たぶんさっきのことで色々言われて不機嫌なんだろうなー
うん、次会ったらお礼言おう
「あの保健医のせいでさー、みんな慎重になっちゃって証拠が掴めないんだよね」
佐助がそういいながらパックジュースをズコーッとふてくされたように飲み干した
「てか、あいつ何者だ?」
屋上での会話はもっぱら保健医のことで、ただ者じゃねぇ…とばかりに政宗の顔は真剣だ
ちなみに幸村は毎度の事ながら重箱を絶賛掻き込み中。
「そういえばイトコがどうとか言ってたけどさ、他にもこんなことになってる子いるのかな?」
「いや、俺様が調べた限り名無しちゃん以外いな…」
そこで私に視線が集まった。
「あ、あれ私のことです」
(え、そうなの?似てないねぇ〜)
(つーか、思わぬ横槍だな)
090313
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