ケセランパサラン | ナノ



昼休みが半分まで減ったところで、私は中庭についた

「遅かったな、なにかあったのか?」

かすがが尋ねてきて隣の市が小首を傾げる。やばい可愛い。

「なんかねー、破廉恥さんにいきなり土下座されてさー…」

と言えば、詳しい説明を求められたので、お弁当を広げつつ伊達さんとの出会い編から話し始めた。



―――



「そうか…それは大変だったな…」
「名無し…頑張ったね…」
「うん…ありがと…?」

理由を話せば2人からなんとも言えない目で見られた



―ガサッ


昼休みも残り5分。

そろそろ行こうかと話していたところで茂みから人が現れた。

「Ahー?かすがにお市じゃねぇか……っと、さっきの…」

すると伊達さんはA゙h゙ーっと頭をガシガシ掻いて「悪かったな」と呟いた

「……へ?」

今日はなんだ?謝られる日なのか?

「さっき真田が謝りに行っただろ?その後が大変だったって猿に聞いてな…止めらんなくて悪かった」

理由が微妙にわかってないのを察したのかぶっきらぼうに話してくれた

「あ、あー…いえ、伊達さんは誤解を解こうとしてくれたんですよね?結果はどうあれ伊達さん全然悪くないですよ!逆にありがとうございますって感じです!」

ニコッと笑って言えば、伊達さんは「そうか」と、ふっと笑った

(あ、なんかドキってした)







((伊達さんに謝られてもなにも変わらないしね・・))
((……名無しなにを思ってるか手にとるようにわかるんだが…))
(お前、良い奴だなー)

090217




     


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