半ちゃんにノートを借りるかわりに、バイトの休みだった私は図書委員の仕事を手伝う事になった。
なんでも、今月の図書便りの当番が半ちゃんらしい。
…ちなみに、半ちゃんこと、竹中 半兵衛はとても綺麗な顔立ちをしていて学園の有名人の1人…なんだけど、普通に接している理由はまぁ、昔からの幼馴染ってのと、私に人的被害がないから、である。
「終わったぁ〜っ!」
う…〜んっ!と、イスの背もたれに全体重をかけて伸びをする
「お疲れ様、助かったよ」
「これで半ちゃんのノートが借りれるならお安い御用だよ〜」
ふふっと笑うと半ちゃんは眉をしかめて苦笑いした。
「授業中、寝ないように面倒な交換条件を出したのだけど…もう慣れてしまったかな」
「…えへ」
確かに最初は面倒だったから眠くても頑張ってたなー…
「また、名無しが寝ないような条件、探さなきゃかな?」
「そんな………!!」
「ふふ…」
楽しそうに笑う半ちゃん。
(綺麗だなぁ…でも、面倒なのはやだなぁ…)
窓から外を見れば少し暗くなった夕焼けに星がきらめいていた。
(暗いし、送っていこうか)
(ほんと!?半ちゃんと帰るの久し振りだねー♪)
(そうだね(最近、変な虫がちょこまかしてるからね…))
090130
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