(あぁ…どうしてこんなことになってるんだろう…)
はぁ…とため息を吐けばオレンジ色が視界に入り
「悩みごと?」と、心配された。
「…なんでもないです」
悩みごと…?貴方の存在デスガ。
時は遡ること数時間前。
私は珍しくかすがと市の3人で遊んでいた。(学校が振替で休みだったのだ)
いつもバイト漬けの日々を送っている私の為に計画してくれたらしい…2人共優しいなぁ…
そこまではいい。とても良い日だった。
じゃあ、なんで今ため息を吐く程沈んでいるのかとゆうと、店長のせいである。
バイトに入った私が店内にて作業していれば、ちょいちょい、と店長に手招きをされた。
「織田、ちょっと」
「はい?」
首を傾げながらついて行き、休憩室の扉を開ければ一度見たら忘れられない…鮮やかな髪色の、学園の有名人がいた。
…名前は知らないけど。
「新しく働く事になった猿飛 佐助くんオジャ。色々教えてやってたもれ」
「……はぁ」
気乗りしない相槌をうって彼を一瞥すればへらっと笑って「よろしく〜♪」と言われた
「それじゃあ、後はまかせるオジャ「は?」グエッ…」去って行こうとするオジャを…いや、今川店長の襟首をグイッと掴んで止めた。
猿飛って人が「えっ…」って顔したけど気にしない方向で
「…店長?今日他に来る人は?」
物陰に移動してボソボソと話し始める
「い…いないぞよ…」
「じゃあ、来て貰ったのは悪いけど他の日とか」
「いや、ホールで残っているのはそなた一人ゆえ…「は!?あの5人は!?」…うぐっ…く…苦しっ…」
つい、手に力が入ってしまった。
「あ、ごめんなさい。…で?」
「あ…あやつらは助っ人ゆえ忙しいときにしかこn「じゃあ店長が面倒みるとか」麿に出来ると思うてか…う゛…」
(少し締めすぎたか…)
微かに彼の方から「……え…」と声が漏れた気がした
バタッと白い顔を更に白くしてオジャ……いや、店長は息絶えた。
猿飛くんがなんか焦ってるけど気にしない。
(確かに店の接客…いや、お客に関わるホールの仕事はこいつに任せちゃダメだ)
「…本当に私しかいないじゃんか…」
1人でブツブツと自分の世界に入っていると彼に声を掛けられた
「…えーと、織田さん?」
「ハイ。」
ふつーに声を掛けてくる辺り気にしない事にしたのだろう
「そろそろ、お客さん入ってくるんじゃない?「あ」」
確かに今店内には誰もいない
(……仕方ない…)
と心の中で舌打ちしながら「じゃあ教えますんでついてきて下さい」と言う私は偉いと思った
(ねぇ、名前教えてよ〜)
(…織田です)
(下は?)
(教える義理とかないです)
090126
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