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というわけだから、今日はいつもよりものんびりできる。
『あ、』
そうだった。
いくら私が休みだとはいえ、晋助は今日も仕事だろうから軽くでも朝ご飯作らないと駄目だよね。
居候たるもの身をわきまえてしっかり働かねば。
『晋助、朝何が食べたい?早く準備しないと晋助が会社遅れちゃうね!』
社長だから遅刻とかあるのか分からないけども。
……まぁ俺様気質な晋助の事だから出社時間も休みの日も自由そうだなぁ。
いや、でも早く準備するにこしたことないからね。
『って晋助?』
「……。」
反応がないことに不思議に思い顔を見上げれば、私を見て固まったままの晋助。
『え、どしたの?』
「お前、今日休みだったのか?」
『うん、そうだけど。』
今日私が休みだからって別にどうって事ないでしょうが。
晋助だって私の休みが不定期って知ってるから今さら驚く要素が1つも見当たらない。
『あれ?晋助は今日仕事だよね?』
こう言っちゃなんだけど、晋助は私に負けず劣らず、っていうかそれ以上に多忙な人だから休みの確率の方が低いと思うけど一応聞いてみる。
まぁ休みな訳が無、
「…………休み。」
『え、マジですか?』
意外や意外。まさか晋助も休みだったなんて。
っていうかなんか信じられん。昨日でさえあんなに遅かったのに今日に限って休みとか。
いや、昨日頑張ったから今日休みなのか?
なんていろいろ頭に疑問が浮かんだけど、私がつっこめるとこじゃないしこの際気にしないでおこう。
『でもお互い忙しいのに同じ日に休みなんて、ホントすごい偶然だねぇ。』
「べ、別にテメェに合わせて休む訳じゃねェよ!」
『…は?』
誰もそんなこと言ってないでしょうが。
急に焦っちゃって変な晋助。
『あ、』
「あ?」
『せっかくお互い休みならさ、一緒にどっか行こっか?』
「なっ…!」
私の提案に、目を見開いて驚いた晋助。
もともと今日は買い物に行こうと思ってたところだし。
短期間とはいえ、住んでるこの家の足りないものを買わないといけないからね。
『嫌なら、別に良いんだけど。』
どうせなら二人の方がいいかなって思ったんだけどね。
「いっ…てやっても構わねェ。」
私から目をそらして頷く晋助に、思わず笑ってしまった。
本当、素直じゃないんだから。
たまには一緒にいようか
こんなときくらい
傍にいようじゃないか
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