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『あの事怒ってるなら謝ります!!ビンタしちゃってごめんなさいっ!』
私悪くないけどここまで来ちゃったならしょうがない。
とりあえず謝っておこう。
「あァ?んな事はどうでもいいんだよ。」
えぇ!?
じゃああなたはここに何しに来たの!?
驚きながらも彼を見上げれば彼も私を見ていた。
っていうか、
『あの、もう逃げないんでそろそろ腕離していただけませんか?』
今だに私の腰に巻き付いている彼の腕。
「テメェの分際で俺に指図する気かァ?」
『…すいません。』
いや、ここ謝るとこじゃないんだけどね。
だってこの人怖いんだもん…。
「とりあえず、行くか。」
『え?ってうわぁっ!!』
グッと腕に力を入れられて引きずられる私の体。
『ちょっ…!私これから帰って寝たいんだけど…!!』
「…俺を誘ってんのか?」
いやいやいや!!
誘ってないからァァァア!!
『離せこの変態!』
「クク、そんなに暴れられちゃあ躾がいがあるじゃねェか。」
そうして私は見事にこの変態悪魔に連れ去られてしまいました。
ってなんじゃこりゃァァア!!!!
誰か助けてェェエ!!
俺様と逃げ遅れた兎
遊ぶも良し
虐めるも良し
お前はどう楽しませてくれる?
『ちょっと!!どさくさに紛れてどこ触ってんのよ!!』
「うるせェ。テメェが当ててきてんだろうが。」
『いやいやいや!!明らかにあんたが触ってるでしょうが!!』