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「坂田さん!!」

「だアアアア!離せっ!俺は帰るんだっ!」

「ダメですって銀さん!」

ここは大江戸病院。

入院中の銀時は両腕を看護婦の婦長と新八に押さえ付けられていた。


「新八!私に任せるヨ!」

「え!?ぎャァァァアアア!!」



ガラガラガッシャーン!!


神楽の声と物凄い破壊音とともに廊下に飛び出したのは頭に包帯を巻いた銀時。


「待つアルヨ!」

「坂田さん!安静にしてくださいっ!」

「うるせェェエ!」



なんだっつーんだよ!


銀さんは入院とか嫌いなの!

飯は旨くないわ夜はトイレ行けねェしよォォ…



いや!別に幽霊が怖いとかじゃねェよ?

…そう!あれだよあれ!
病院のトイレは銀さんの尻にフィットしなくて落ちつかねぇだけだよ!!


後ろを振り返れば今だに追い掛けてくる神楽と新八と婦長。



くそォォ…


今万事屋に帰ったら確実に連れ戻されるしよォ。



とりあえずどっかに身を潜めるか。




そう思い俺は急いで外に出た。





病院の敷地内を追いかけ回されながら走り回るとたどりついたのは中庭。



目の前の茂みにはちょうど隠れられるような一人分のスペース。



お!ここならばれない!



そう思って俺はそこに身を潜めた。




 


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