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『とにかく、そんなこと言っても今日で退院は変わらないですからね!』
「あ、話そらした。」
『うるさい!子供じゃないんだから大人しく退院してください!』
「銀さん気持ちは少年だからね。」
クソ、屁理屈ばっかり言いやがって!!
『イチゴミルクあげるから退院して下さい。』
「やだ。」
『生クリームプリンあげるから退院して下さい。』
「…やだ。」
ああああ!!
いい加減退院しろォォオオ!!
『もう!一つだけなんでも言うこと聞くからお願いだから退院してください!!!』
「ん、分かった。」
やったぁぁぁぁあ!!!
やっと頷いたよこの人!!
これで私の努力も報われる!!
ってあれ?
私今なんでも言うこと聞くって…
「今の言葉、忘れるなよ?」
『いや!!ちょっと待って!!』
「ざんねーん。もう取り消しは受け付けませーん。じゃあまたね、名前ちゃん。」
そう言って坂田さんはアッサリと帰って行った。
もしかして私とんでもないことを口走ってしまったんじゃ…!?
あああ、問題児がやっといなくなったと思ったのに
私にはまだ苦難が待ち構えているようです…
大人駄々っ子
いくら離れても
絶対に手放さないから
ガラッ
(あ、お帰りなさい銀さん。)
(何にすっかなァ…)
(は?)
(とりあえず何個か決めたんだよなァ、)
(あの、ちょっと?)
(いやでもナースプレイとか捨て難いしなァ…)
(は?)
(銀ちゃんどうしたアルカ?)
(さぁ…?)
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