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『これ良かったら差し上げます!』
「え!?良いの!?」
差し出したのは生クリームプリン。
『はい!私はもう食べる時間もないし、退院お祝いって事でどうぞっ!』
そういって私が笑うと、少し間を空けてから彼も笑ってくれた。
「ありがとう。」
『いえいえ!これからは怪我には気をつけてくださいね。無理は禁物です!』
早く行かなくちゃ!
『それじゃあ私は失礼しますっ!』
もう一度笑ってから私は小児病棟まで走り出した。
走っていく中、後ろからは何故か婦長さんと彼の言い合いが聞こえた気がした。
いちごみるくと
甘党の怪我人
ないでもない出逢いなのに
どうして私の頭から
離れないのでしょうか?