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あれから数日。



あの日を境に高杉さんは私を毎日傍に置いてくれるようになった。



今だに彼の事は分からないことが多いけれど、離れていたときより心も近付けた気がしている。




私はあの日の後の事を何も知らない。



きっと高杉さんが処理を手配してくれたんだろう。



きっと私はあの日の事を一生忘れないと思う。




そんな気持ちを悟ったのか高杉さんは「何も気にしなくていい、すべて忘れろ」と言ってくれた。




だけど私は、きっと忘れるなんてできない。




幼少時代の事も、


レイラさんの事も、


一生、この罪の意識を背負っていく。



正直つらいと思う。


だけど、もう一人じゃないから。






『高杉さん。』

「あ?」

『私たち、ずっと一緒ですよね…?』

「…当たり前ェだろ。」




手放すつもりなんてねェ。



そういって高杉さんは笑ってくれた。







何の光もなくて


諦めかけた人生に、



突然あなたが現れて



私に光をくれました。



何度も



何度も何度も



たくさん深く傷付いてきた。



その度に痛くて、どうしようもなくて



まるで火傷のように熱くて、キリキリと痛む胸の傷。



だけど、その傷をあなたは癒して、救ってくれました。



今だにケロイドの様に胸に残る傷はたくさんあるけれど



少しずつ、治していけたらいい。




あなたと一緒に。







最後に出来る恩返し



あなたが望むなら

壊したい位に愛すから。

あなたが望むなら

あきるほどずっと傍にいるから。





















ケロイドの情事、ここでやっと完結です。
はじめに言っておきます。
本当、暗過ぎてごめんなさい!!
最初はこんなに暗くなる予定じゃなかったんです。
この作品、正直難しすぎて手に負えませんでした。
ラストは悩みすぎて数え切れないくらいやり直ししました。


こんな拙い文に少しでも皆様が満足していただけたなら私は幸せです。



名前様、お付き合いありがとうございました!!





 



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