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ナメてかかってくる男共を睨み付ければ一人の男が騒ぎ出す。
「お、おいっ!こいつ高杉晋助だぞ!」
真っ青な顔に釣られて全員が騒ぎ出す。
「なァ。テメェら何した?」
目の前の男の襟を掴めば男はガクガクと震え出す。
「お、俺達は、頼まれただけだ…!!」
「…何を?」
「レイラにっ…名前を無理矢理犯せって…!!未遂だったけど…!」
レイラって…最近俺が身請けしてやった女じゃねェか。
あの女ァ…!!
「…テメェら、死ぬ覚悟は出来てるよなァ?」
「なっ…!俺達は頼まれただけだっ!」
「頼まれようが関係ねェ、…死ね。」
「うぁぁぁあ!!」
動かなくなった男共を見下ろし、血の付いた刀を鞘にしまえば俺は歩き出す。
…無理矢理ヤられたってどういう事だよ。
『っ大丈夫です。』
全然大丈夫じゃねェだろ。
何無理して笑ってんだよ!
ギリッと掌を握って俺は新しくできた目的地を目指す。
どういうつもりか知らねェがあの女、殺してやる。
痛い真実
どうしてお前は
無理して笑う?
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