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私の何がいけなかった?


どうして私じゃダメなんだろう



そう頭の中で何度も繰り返すが結局結論は出てこなかった。





上を見上げた空が霞んでいてそこで初めて自分が泣いていることに気がついた。


あぁ、私は


こんなに高杉さんが好きだったんだ。



一度流れ出した涙は止まることを知らなくて、私は泣き続けた。






少し落ち着いて涙を拭けば辺りは暗くなっていた。


『もう…帰らなくちゃ…』

一人そう呟いて立ち上がって振り返れば煙管をくわえた彼が立っていた。


─ドクン


私の心臓が痛いくらいに動いたのが分かった。


『高杉さん…』


「よォ。随分と外に出てるみてェじゃねェか。」



鋭い目が私をとらえれば高杉さんはニヒルに笑った。










 



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