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高杉さんが来てから数日。
あの日から何も変わらず私は自分を売っていた。
そして今日もこれからお相手をする。
お相手はこの町の有名な闇社会の社長さん。
『始めまして。名前とも』
─バンッ!
挨拶をしようとすれば途中で扉が開いた。
「お客様困ります!」
「黙れ。ここの社長には話通してある。」
「ですがっ…!」
扉を見れば焦った顔の従業員と刀を持った高杉さんがいた。
そして私の場所まで歩いてきた。
「なんだ貴様は!!こんなことしてどうなるか分かってるんだろうなぁ!?」
私の目の前にいる高杉さんに拳銃を向けて怒る社長
「あぁ?どうなるか言ってみろよ?」
ニヤリと笑う高杉さんを見て社長は尻餅をついた。
「き、貴様は…!高杉晋助…!」
高杉さんに気づくと社長は駆け足で出て行った。
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