なんとなくだけど、


もう分かってたんだよ。



あなたが私を好きじゃないこと。







『ご飯作ったからここに置いておくね。』


「んー。」


『じゃあ、私は帰るね。』


「あ、そう。」


『銀ちゃん、またね。』



万事屋の外に出れば突き刺すような寒さが身体を冷やす。





"倦怠期"



その言葉の本当の意味を知ったのは最近。


人一倍仲の良かった私達の間には関係ないって思い込んでたけどそうでもなかったみたい。


昔は送ってくれた二人で歩いた家までの道のりも今は一人。




日々時間が経つに連れ、少しずつ間が開いてきた。







昔から飲み仲間として連れ立っていた私達。



「俺達付き合っちゃわねぇ?」


飲んだ帰りのほろ酔いでご機嫌な銀ちゃんの言葉。

そんな軽い感じからスタートした私達の関係。



ずっとずっと銀ちゃんが大好きだった私にはその言葉が嬉しくてたまらなかった。



だけど、銀ちゃんからしたらやっぱり勢いだったのかな。







 

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