ニーレンベルギア | ナノ






03で目を覚ます前の夢的な





炭酸水のプールにドーナッツの浮き輪。そこから見上げる空にはカラフルな綿菓子の雲に大きなオレンジのキャンディーが輝いていて、まるで夢の世界だ。
あれも食べたい、これも食べたい。こんなのあるかなぁ、あったらいいなぁ。そう思えばそれは次々にぽんぽんと魔法のように出てくるんだ。そこらに生えてるロッド型キャンディーを持って願い事をしながら振ればちょっとそれっぽく見えそうだなぁ、なんて考えてみたりね。そーれ、お菓子よ出てこい!…なんてね、一度やってみたかったんだ。

クッキーの床を歩けば妖精や小人がついてきてくれるから、一緒にお菓子を食べるんだ。一人で食べるより、みんなで食べた方が絶対楽しいもん!
それでね、みんなと歌って踊って、朝まで楽しむんだ!夜には空に沢山の金平糖と今度は大きなレモンキャンディーが輝いていて、朝と夜でまた別のものを楽しめるんだ、すごいでしょ!
雨の日には色んな果物のジュースが降ってくるし、雪の日にはいっぱいかき氷が食べられる。虹がかかれば虹色の水飴が手に入る。
ほんっと、夢みたいだ!



「…なんだ、夢か」

あーあ、やっぱり夢だった。
もう少しだけ覚めないでほしかったなぁ。
それよりここはどこだろう?


110511



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