レンリン※
















「リン」
「レン?」

スッとのびてきたレンの手がリンの頬を包みこみ、優しく撫で、静かに唇を重ねられた。

「ん…っ」

ちゅっとリップ音が部屋に響きわたる。
角度を変えてレンは、何度も何度も唇を重ねてくる。
時にクチュリと卑猥な音を響かせる口付けは、リンの思考を麻痺させた。
声をだそうと口を開けば、深く深く侵蝕されて行く。
息継ぎさえする暇も無く、苦しさと何かが疼く感覚に包まれ、うっすらと涙が浮かぶ。
酸素が欲しいとレンの服を引っ張り、訴えるとツーと艶めく糸を残し、唇はようやく開放された。

「ふぁっ…レ、ン」
「ん、リン」

リンはすっかり息も体温も上がってしまい、体に力が入らなくてレンがギュッと抱きしめてくれているのに、背中に手をまわすこともできず、もたれかかる形で抱きしめられていた。

「レ…、ン」
「…リン、駄目?」

見上げて見えたレンの顔は艶めていて、そんな眼で求められて嫌だと首をふれるわけがない。

「リン」

チュッと額に唇をよせ耳元でまた名前を呼ばれる。
初めから断る理由がリンに無いのをわかっていてきいてくるレンは、少しずるいと思う。

「…レン」

返事の変わりにレンの首に腕をまわして抱きついた。











……………………………………
※をつける理由はあったのか
20110413


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