140LOVE(随時更新)










お題


[CP雑多にあります。HQのみ。]

(2016/05/24 18:49:57)





(2016/03/06 00:59:52)
及黒で『吊り橋効果』

どきどきするね? 甘ったるい声が耳元でした。確かに、心臓はいつもよりも速い鼓動をしていた。ただ、それは殺人鬼に追われ、どこかの角に身を潜めて通り過ぎるのをじっと待っている時のような緊張感に違いない。ああ、ひとのものがなんで手を出してくるかな。出された俺は被害者だなんて、絶対に通らない。



(2016/03/06 00:53:07)
ぼっくろで『夢だけの世界』

自分の下で、みっともなくかわいげもなく喘ぎ跳ねる身体。ウェイト負けしていることは自覚済みだから、必死に押さえ込んで、本能のままに腰を振る。余裕なんてどこにもない掠れた声が俺を呼ぶ。『くろお、もっ、むり……っ!』
目が覚める。こぼれるため息、ああ、俺も男だな、と。



(2015/03/09 15:42:23)
このあかで『誰にも渡さない』

俺はあいつが好きで、あいつも俺が好きらしい。どうしてだろうか、俺らに甘い空気なんて漂いはしない。どこまで行っても好きという想いは交わらない。ただただ、並行に続くのだ。「お前は俺のだ」譲る気なんかどこにもない。これは恋でも愛でもなくて、あまりにも純粋な独占欲なのかもしれない。



(2015/02/02 14:18:34)
月葦で『愛してはいるんだけど』

愛とはどうやって示すものなのか。性格のせいか、素直に愛してるなんて言ったところで、どうも嘘くさい。だからといって、情熱的になんて告げたが最後、今までのすべてが冗談になりかねない。とはいえ、伝わってはいるようなので、とりあえず「月島のおかえりなさいって声、好きだよ」なぁんて。



(2015/02/02 01:09:49)
ぼくつきで『寂しいなんて言えない』

わかってる。はっきり言わなきゃ伝わらないことも、はっきり言った上で解説も付けなくちゃいけないことも分かってる。そんな超鈍感なくせに、1回分かったら、すごく心配してくれるだろうことを僕は分かっている。ああ、でも、1回くらい言っちゃいたいな、心配させたいな。寂しいって言わせて。



(2014/12/06 12:06:06)
葦月で『君とだから出来る』

隣に座った赤葦さんの顔をちらりと盗み見る。誕生日だからなんでも付き合うとは言ったけど、こんなんでいいのだろうか。まあ、先輩後輩でもなくて、ちょっとした部活の知り合いでしかない僕とすることもないか。あ、視線に気付かれた。「月島としかこんな時間は取れないから。感謝してる、ありがとう」



(2014/12/06 12:00:58)
くろあかで『たった二人の世界』

キスをするから目を閉じてくれないか、正直に頼んだって、お前はぱちくりと瞬くだけ。もっと長くだよ、俺がいいって言うまで閉じてろよ。分かってますよ? じゃあ、俺の目の前の黒い瞳はなんだって言ってんの。あなたしか映ってないから気にするな? そう笑うなら、俺は黙って口を塞ぐしかないだろ。



(2014/12/06 11:55:54)
赤こので『50/50』

あなたが先に恋に落ちて、オレから先に告白をして。惚れた弱みはお互い様。スタートラインは横に並べた。あなたが手をつなごうと言い、オレを抱きしめた。フェイントなんてずるいじゃないか。でも、オレからキスをした。あなたの先制点。すぐにオレの逆転。この無益な勝負はいつだって追って追われて。



(2014/12/06 11:35:44)
ぼくあかで『唯一の、嫌い。』

好きだ好きだと躊躇も遠慮も恥じらいもなく、全てに素直で、容赦のないあなたが苦手だった。好きなのに好きだと言えないオレはなんなんだよって泣きつきたくもなった。自分は散々、オレに何もかもを与えるくせに、オレはあなたなにも返せていない。好きだと言えないオレが嫌い。



(2014/12/05 00:14:23)
赤クロで『たった一分でいい』

一分でいい、お前を幸せにして見せるから。そうオレの肩に寄りかかって、薄く笑って見せる。その自信はどこから湧いてくるんだろうか。オレの手首を取って、黒尾さんのたぶん給料3ヶ月分の時計がそこにはめられた。「こっからはお前の一分は俺とお前のものだから」かちり、秒針は真上を指した。



(2014/12/05 00:00:10)

赤木で『無自覚ヒーロー』

突然、目の前に現れて「呼ぶから、寄越せ」なんて。あの時はなんなんだと思ったけど、あの瞬間からあなたはオレのヒーローだった。無自覚に無責任に人の憧れになりやがったあのヒーローは、今日も今日とて無駄にかっこいい。



(2014/11/17 01:31:08)
クロ夜久で『全部全部、君のせい』

おめでとうと言うと、少し驚いたようにしていた。オレをなんだと思っているのだろうか。とはいえ、何も準備なんてしてはいない。していたら変だろう。そんなのはオレじゃないだろうが。あいつの肩をぐんと押し下げて、その後頭部を捉えて、唇を押し付ける。こんならしくないことをさせたのは誰だ。



(2014/11/06 00:10:56)
ぼくこので『恋して愛して、憎んでる』

相当には惚れ込んでいるという自覚はあったが、まさかここまでとは思わなかった。好きで好きでたまらなくて、どうしようか。思いのすべてをぶつけてしまったら、たぶん壊れてしまう。 オレの方が好きなのは知ってるけど、それでも構わない。壊したくないけど壊してみたい、憎らしい想いの名は。



(2014/11/02 21:33:06)
及国で『大人の定義』

抱いてください、と言われた。焦ったような、半ば怯えたような瞳をして俺のジャージの裾を掴んでいた。そんな国見ちゃんに、ありったけの想いを込めて優しくキスをした。これが、俺の回答で、俺たちが子供じゃないっていう証拠で、俺たちが大人じゃない定義。



(2014/11/02 18:35:27)
ぼっくろで『一行の空白』

短い言葉の応酬。品のない緑の枠に囲われた文字たち。会話とさして変わらないのに目に見えるだけで、大きく変わるその印象。『来週、オレんち誰もいない』誘い文句として成り立っているかも分からない。了解と簡素な二文字に『待ってるぜ』と返しつつ、もう一言加えようとして、消した。『好きだ』



ぼくあかで『全部全部、君のせい』

どすん、とぶつかってきた衝撃はいつもは自分の下にあるものだ。どうしてと静かな声はいつもよりいっそう、何かが溢れそうだった。『全部、俺のせいにしていいよ』と胴に回された腕に触れる。『なにもかも、あなたのせいだ。オレが責任取りますから、そばにいてください』どっちが先輩か分かりやしない



月影で『どんな言葉よりも』

好きだと言っても愛してると言っても、仏頂面で首を振る。馬鹿だのアホだのと言うくせに、大事なことはなにひとつ言わないでだんまり決め込みやがって。どうしろというのか。自分より馬鹿だと分かってる人間にそんなことを求めないで欲しい。負けたようで悔しいが、仕方が無いから、キスをした。



赤影で『手繰り寄せた糸の先』

そんなつもりはなかったのに、海老で鯛が釣れてしまったようである。長い長い糸を手繰り寄せたその先には礼儀正しい天才が間抜けにぶら下がっている。凡人の俺が食べたら怒られないだろうか。



クロ月で『世界の終わりに』

明日、もしも世界が終わるなら。陳腐な問い掛けに月島は首を傾げる。見た目によらずロマンチストな黒尾らしい問いだ。数秒の沈黙のあとにひとこと。「明日、世界は終わりません」と。つれない、と笑う黒尾に「あなたのいない世界が僕の世界の終わりってことにしてあげましょうか」そう告げてみる。



ぼっくろで『愛してるも役不足』

好きだ、でも愛してる、でも首を横に振る。どんな言葉が欲しいのかと聞けば黙ってキスをしてくる。深くなっていくキス合間にこぼれる吐息。愛の言葉を囁くよりも、みっともない乱れた息遣いが好きなのか。男としての矜持や恥なんてお構いなしだ。黙って抱かれているその呼吸が一番の愛の言葉。



木赤で『最初からやり直したい』

当たり前のようになってしまったこの位置。やっとこさ手に入れたその場所は、すぐに物足りなくなった。欲張りなのに、淡白を装う自分が馬鹿みたいだ。出来ることなら、一番最初から。欲張りな自分があなたと出会っていれば、こんなにもやきもきしなくて済んだだろうか。そんなことはないのだろう。



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