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連載主と隊長たち

2010/02/24 09:09


「すきなひと?」

「そう。この船で一番好きな奴はだれだ?」

ああ、またアホなことを始めた…。
そう思いながら、おれはコーヒーを口に運んだ。
夕飯をチビ助と一緒に食べていたところにやってきたのは、なにやら企んでいそうな顔のサッチと気まずそうな顔をしたジョズの二人。
どうせろくなことじゃないとは思っていたが、本当にろくなことじゃないな。

「みんなすきだよ?」

「そこをなんとか!」

…。

「んんー?…おやじ?」

だろうな。

「じゃあ二番!」

「えー…」

デザートのプリンを片手に、不満そうな声をチビ助が上げた。
そりゃそうだ。

「みんなすきだよー」

「じゃあよ!おれとマルコどっちが好きだ!」

ああ…。
そこが聞きたかったのか。
馬鹿馬鹿しい、と鼻で笑ってまたコーヒーを飲んだ。

「…さっちとまるこ?」

ちらっとチビ助がおれを見上げた。

「…んー。さっちは、たのしい」

「うんうん」

「でも、まるこがいちばんやさしい」

にっこり笑って、うんうん、と頷いているチビ助はなにやら満足そうだ。

「……うぁー」

「さっち?」

唸り声を上げて突っ伏したサッチの頭を、チビ助が心配そうにペシペシ叩く。
それを見てジョズが苦笑した。

「だから言ったろ。お父さんには敵わんって」

「なんだい、そりゃあ…」

ジョズの訳のわからない発言に首を傾げる。

「でも、さっちもじょずもすきー」

「っ!チビー!」

ガターン!と椅子をひっくり返しながら立ち上がったサッチが、机を飛び越えてチビ助に抱き着いた。

「さっちー。くるしいー」

「やめろい」

とりあえず、一発殴って机の向こうに放り投げてやった。

「だから言ったろ。殴られるぞって」

「……はい」




おじいちゃんは大好きで、お父さんは優しい。一番上のお兄ちゃんは楽しい。
結構そんなもんですよね\(^o^)/←



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