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連載主とマルコ

2010/02/22 02:32

「チビ助」

呼べばなにをしていてもすぐに振り返り、駆け寄ってくる。

「なに?」

真っ直ぐな瞳で、おれの言葉を待つ。

「寝癖、ついてるよい」

触れようと伸ばした手の平を、なんの怯えもなく受け入れる。

「どこー?」

触れた先から伝わる確かな温もり。

「ここだい。…直ったよい」

当たり前のようで、ひどく儚いこの温もりは奇跡だ。

「まるこ」

「なんだい」

この奇跡を守るためなら、おれはなんだってできるんだろう。

「ありがとう」

「どういたしまして」

ああ。
こんなにも、あたたかい。

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