Girls talk!
「さあーっ、ゲロって貰うわよ!」
急遽図鑑所有者であるクリス、イエロー、サファイアは招集されていた。 場所はマサラタウンにあるブルー宅のブルーの部屋、主催者は当然ブルーである。
完全男子禁制、逃げ場のないブルーの部屋の中心に置かれたテーブルを取り囲むように4人は座り大量に持ち込まれたスイートな食べ物をつついていると発せられたブルーの言葉に発言者意外が固まる。
「え、っと。何をゲロるんでしょう?」 「女子が4人もいるんだから恋愛関係に決まってるでしょ?」 「ぼ、ぼくトイレ行ってきても良いですか?」 「あら、イエロー。トイレがやけに近いのね、さっき行ったばっかりじゃない」
トイレにすら逃げられない、ブルーに逆らうことなんて出来ない3人は大人しく従うことにする。
「じゃあ早速…サファイアから!」 「えっ!?何もなかよっ!」 「ルビーくんだっけ?どうなのそのへん?」
ごにょごにょと普段より七割減の声量でサファイアは話し出す。
「……嫌いじゃなか…」
(かわいい) (かわいい) (かわいい)
赤く染めた頬を押さえてサファイアが呟くのをブルー、クリス、イエローの3人が微笑ましく眺め和んでいると、サファイアが突如思い付いたかのように口を開く。
「ブルー先輩!言い出しっぺの法則ったい!!」 「え?」 「あ!そうですよ、ブルーさんが言い出したんですからブルーさんのお話を聞きたいです!!」 「どんな男の人がタイプなんですか!?」
サファイアの一言によりブルーの優位度が一気に落下、3人はここぞとばかりにブルーを攻める。
だがしかしこのくらいでブルーが動揺する訳もない。
「やぁね、そんなの自分が好きになった人がタイプに決まってるじゃない」
ブルーは余裕の表情を浮かべ、お洒落なグラスに入ったアイスティーに口をつける。
「……つまり、無愛想で」 「普段は素っ気ないのにたまにすっごく優しい……」 「ジムリーダー様がタイプってことったい!」 「誰もグリーンなんて言ってない!」
がたーんっ、アイスティーを吹く前にグラスから口を放しテーブルへと勢いよく置き、ブルーは3人のニマニマと弛みきった顔に気が付く。
「だれもグリーンさんのことだなんて言ってませんよー」 「ブルー先輩はラブラブったいね〜、羨ましかです」 「大丈夫です、ブルーさん!グリーンのことって分かってましたから」
Girls talk! (どうして、このあたしがハメられてるのよっ!)
椿様から頂きました! 自分は基本リアルなガールズトーク苦手なんですが、このガールズトークには全力で混ざりたいと思いました! たまには姉さんが後輩達にハメられてれば可愛い!
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