くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ
「ねえブン太ってば!聞いてる?昨日の女誰なのよ!!」
くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ
「私知ってるんだからね!ブン太が茶髪の女と歩いてるの!見たのよ!」
「あー…__?」
「はぁ!?意味分かんない!!」
いや分かれよ。__っつったらあれじゃん、セフレじゃん。俺__と半端なく相性いいわけ。まぁあいつ、仁王の女なんだけど。
「私と付き合ってるのに浮気したわけ!?何でよ!何でなのよ!」
くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ くちゃくちゃ
「私はブン太のことが本気で好きなのに!」
くちゃ、俺はそこで噛んでたガムを吐き出した。
このガム、もう味ねぇじゃん。まっず、俺よくこんな不味いの噛めたな。…つか誰だっけ、こいつ。愛奈?愛美?ま、名前とかどーでもいいか。俺関係ねーし。いきなりの呼び出しがこれとか、こいつだるくねぇ?ってか何で俺呼び出されたわけ?俺が浮気した?は?全く身に覚えがねーんだけど。いや浮気じゃなくて、こいつと付き合ったって意味の方な。
「あー、お前うぜぇ。だりぃーからよ、別れようぜい」
ま、最初から付き合った覚えなんてねーけど。
愛奈かなんか知らねーけど、俺がそう言えば泣きながら走って行った。だっる、あの女だるすぎんだろい。呼び出しておいて何様なんだよ。あー、今から授業とかだりぃ。この際六時間目サボっても問題ねーだろい。よし、サボり決定。意気揚々と屋上に行けば既に先客がいた。
「…__じゃん、お前もサボりかよぃ」
「ブン太もじゃん。そう言えばさー、南さんと別れたのー?」
「は、南?」
「付き合ってたんじゃないの?南愛子ちゃんと」
「へえ、あいつ愛子っつーんだ。つか付き合った覚えねーし。」
なにそれー、とケラケラ笑う__の横に座った。やべえ今日の__可愛いすぎんだろぃ。…ヤリてぇ、昨日ヤッたけど。つかパンツ見えそうなんだけど。なにこいつ誘ってんの?うっわ今勃起しかけた。俺きも。
「ブン太聞いてるー?」
「わり、聞いてなかった」
「だからさー、次は私と遊んでよ」
俺の手を握る__は、挑発的な笑みを浮かべていた。遊んで、って…そーいう意味だよな?おいおい、仁王はいいのかよい。あいつ知ったら絶対泣くぞ。でも__と相性良いんだよなー、主に体だけど。ま、いっか。俺今彼女いねーし。あとあれだよ、人の女寝取ってみてえじゃん。つかぶっちゃけ__のこと好きだし。
くちゃくちゃ
そのまま俺は、躊躇なく新しいガムを口に入れた。