俺が__ちゃんと会えるのは夜だけ。あっ、別に変な意味じゃなEよー?__ちゃんが夜しか俺に会ってくれないからだCー。俺はもっと会いたいのに。__ちゃんと会ったのも、偶然が重なった結果。練習が終わった後、たまたま跡部んちでご飯食べて、たまたま何時もと違う道歩いてたら__ちゃんと会ったんだCー。

「あっ、コレって運命ってやつー?」
「ジローくん、何言ってるの」
「んー、何でもないC」

いつも通り、夜になったら__ちゃんの家の近くの公園で喋りながら過ごしていたけど、あの日は何時もと違った。

「私ね、ジローくんのこと好きだよ」

ふわっと微笑む__ちゃんを見て俺も高揚した。そっか、俺…__ちゃんのこと好きなんだ。

「俺も__ちゃん好きだCー!」

ぎゅーって抱きついたら「両思いだね」ってまた__ちゃんが笑うから俺もつられて笑った。
でさでさ!この前「たまたま」学校で__ちゃん見掛けたんだよね!擦れ違っただけだから__ちゃんは気付いてなかったみたいだけど。跡部に調べてもらったら長太郎と一緒のクラスだったんだCー!長太郎もクラス一緒なら言って欲しかったCー。__ちゃんも、学校一緒なら教えてくれたっていいじゃん。でもでも!これで昼間も会えるってわけ!だって俺たち…

「__ちゃん!」
「えっと、芥川先輩…ですよね?」
「っ、何でいつもみたいにジローくんって呼んでくれなEの?」
「え?私たち初対面ですよ…?」

不思議そうに俺を見つめる__ちゃんの目は、まるでビー玉みたいだった。ジッと__ちゃんを見ても、とてもじゃないが嘘をついてるようには見えないCー。

「俺たち付き合ってるじゃん!」

大人気なく叫べば__ちゃんは訳が分からないという表情をした。それは俺の方だCー!!だって、__ちゃんあの日…

「好きって言ってくれたのは?」
「?え、」
「嘘だったの?キスしたのに?」

止まらない俺を__ちゃんはただ見つめるだけだった。ようやく俺が落ち着いた時、__ちゃんは困ったように微笑んだ。

「もう一人の私に会ったんですね」

その笑い方が、あの日の__ちゃんとダブって見えた。



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