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韜晦様に提出。
俺、こう見えて結構嫉妬深いンすよね。
丸井先輩や仁王先輩と同じクラスって分かってても、仲良くされるとムカつくんスよ。
先輩この前丸井先輩にクッキーあげてましたよね？
丸井先輩あのクッキー食べずに残してたんスよ。
「？何で、」って……先輩があげたからですよ。
まぁ後で俺が全部食べましたけど。
仁王先輩なんかしょっちゅう先輩に抱き付いてますし！
俺の前でも抱き付くってどういう神経してるんスか！
スキンシップの度を越えてますって。
あと部長も副部長も、先輩には甘いんですって！！
俺には厳しいっスけど(特に副部長は厳しすぎっス)。
部長のことを精ちゃん、って呼ぶのは先輩だけっスよ。
他の女子がそれで呼んだら……まぁ、間違いなく五感奪われますって。
…それに柳先輩と毎週金曜日に二人だけで図書室で勉強してるのも妬けますし。
柳先輩毎週毎週俺に報告するんスよ！
今日は「一緒に教室まで戻ったぞ、赤也は二年生だから…フッ、階段までだがな。」とか言われたんスよ！
柳先輩もクラス違うのに！
俺も勉強が好きだったら一緒に行ってましたけど。
柳生先輩は紳士だから勿論先輩に優しいですし、…ジャッカル先輩も面倒見いいから不安なんスよ、俺！
委員会でも柳生先輩と仲良いらしいじゃないっスか。
先輩の彼氏は俺なのに！
だから、あー、そのっ、…あんまり他の男と仲良くしないでほしいんスよ！
「…っていうのが俺の気持ちなんスけど、…引きました？」
「ううん、…赤也が妬いてくれて、私すごく嬉しかったよ。赤也女子から人気だし、可愛いし…」
「先輩の方が可愛いっス！」
ぎゅっと俺の裾を握る先輩、可愛いすぎだろ。
つーか仁王先輩、俺より抱き付いてるとかずるいっスよ。
先輩は男が上目遣いに弱いってこと、知らないんだろうなぁ。
…あー、ちょっとヤバイ。
「先輩、……俺のこと骨の髄まで愛してくださいね。」
ってわけで、今日は帰さないっスよ。