「ええ話や…ええ話や……」
「何でデートやのにハイジ見てんねん」
「千歳から借りた」
「あいつジブリを見捨ておった…」
「ハイジもジブリちゃうん？」
「ちゃうやろ。ジブリはトトロや」
「じゃあサマーウォーズは？」
「全くちゃうな。」
「ふぅん、ってか蔵暑い」
「ん？」
「ん？、じゃなくて暑い。離れよ」
「クーラー付けるか？」
「節電！」
「じゃあ我慢やな」
「蔵が離れたら解決するんやけど…」
「………なぁ、」
「なに？」
「名言言うてや」
「は？」
「あの名言」
「んー、絶頂」
「いやそっちちゃう。それ俺の決め台詞」
「どっちやねん」
「ハイジのあれや、あれ」
「蔵ラの馬鹿！もう知らない！」
「そこちゃうわ！つか蔵ラってなんやねん」
「えー、…じゃあどこよ」
「その後や、その後」
「あぁん！」
「は？」
「いや、クララが倒れたとこ再現してんけど」
「いきなり喘ぐさかいビビったわ」
「どつくぞ」
「………スミマセンでした」
「なんの話やっけ」
「ハイジの名言や、名言！」
「あー…クララが立った、ってやつ？」
「せや、そこやそこ」
「それがどしたん」
「……引かへん？」
「やっぱいい聞くんやめとく」
「あんなぁ、」
「あーあーあー！！」
「聞いてや、」
「ぎゃっ！耳元で話すな！」
「じゃあ聞いてくれるか？」
「無駄にフェロモン出しやがってこのエロ男…」
「声に出てんで」
「聞く聞く、聞きます聞きたいです」
「俺のクララも勃ってしもた」
「死ね」
「いやや生きる」
「なんか当たってるんやけど」
「俺のクララが、」
「もうええわ！！！」