「やっほー!」
「ねぇ、何で四天宝寺のマネージャーが立海にいるの?」
「遊びに来たっちゅー話や!」
「邪魔だから帰って」
「え」
「聞こえなかった?邪魔だから帰って、って言ったんだけど」
「早くも心が折れそうやわ…」
「うるさいよ」
「幸村、もうちょっと優しく…」
「そうっスよ幸村部長!こいつ意外と良い奴っスよ!」
「み、みんな…」
「追い返すなら、何か奢って貰ってからにしようぜぃ」
「え」
「そうだな、折角なら差し入れを貰ってから追い返そう」
「つーことで出せよ、ほら」
「なにこの新手の恐喝…」
「どーせなんか持って来てるだろぃ?」
「………っちゅーねん」
「え?」
「何も持って来てないわ!何やねんあんたら、鬼!鬼畜!外道!立海なんか嫌いやー!!!」
「………はぁ」
「な、何で溜め息吐かれなあかんの!」
「うるさいよ」
「あかん、もう泣きそうというか涙出てきた」
「うるさいなぁ、黙って着いて来なよ」
「なっ、腕!痛い痛い!痛いです幸村くん!」
「………」
「無視かいな!ちょ、もげる!」
「……いいから、入って」
「?此処って…部室やん」
「いいからさっさと入りなよ」
「わっ、入るからぐいぐい押さんとい…」





「なんやの、これ…」
「びっくりしただろぃ?」
「お前さんの歓迎会じゃき」
「え、何で」
「昨日白石から連絡が来てな。歓迎会を考えたのも幸村だ」
「……うるさいよ」
「幸村くん照れてねぇ?」
「丸井、これからお菓子禁止ね」
「わ、ちょっそれは無しだろぃ!」
「うっ、ありが、とう」
「泣いている確率100%」
「泣いちゃってるじゃないスか!」
「う、嬉し泣きやもん」
「とりあえずケーキ食べんしゃい」
「うん、ありがとう」
「俺の手作りだぜぃ」
「…美味しい」
「だろぃ?」
「…みんな優しいんやな、」
「またいつでも来て下さいっス!!」
「次はフルコース作って待ってるぜぃ、ジャッカルが」
「俺かよ!?」
「次は連絡くらいして下さいね」
「また来んしゃい」


「…まぁ、気が向いたらまた歓迎してあげるよ」
「…うん、また来ます」





立海がみんないい人になった。



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -