ねぇ聞いてよ赤也。
この前たまたま街で精市に会ったの。
ほら、私クラス一緒だったじゃん?
確か赤也の先輩だよね?
…え、部長だったんだ。ふーん。
……知らなかったんスか!?って、テニス部とか興味ないから知らないよ。
真田が副部長?えー、意外。
じゃなくてさ、精市にお茶しない?って誘われてさぁ…、うん。
私その時彼氏とデートしてたんだよね。
…彼氏いたんスか?って…本当赤也って失礼だよね。
私だって彼氏くらいいますー。
え、あぁ興味ない?
お茶に誘われた話の続き?
ちゃんと話すよー、せっかちだなぁ。
でさ、また今度にしてよって言ったら精市何て言ったと思う?
……予想してみてよ。
分かんないっスよ!って投げ遣りだなー。
赤也くんのその小さな頭脳では分からないよねー。
…怒ってる?
ああもう、ちゃんと言うから。
精市がね、「そんなつまらない男と付き合ってると人生損するよ」って言ったの、私の彼氏…あー、元カレに。
え?うん…そう。別れたよ。
どのくらい、って…1年は付き合ってたよ。
今?…彼氏いるけど?
早くないスか!?って…。
相手?
……赤也のよく知ってる人、当ててみてよ。
…不正解。
丸井じゃないよ。
うん、仲は良かったけど。
…仁王でもないからね。
真田?違う違う。
ジャッカル?
だから違うって!
あっ柳も違うからね!
あー、もう!
知ってるくせに!
答えは

ブチッ



「彼氏の前で浮気かい?」
「いつから起きてたの」
「赤也に電話掛けた時から、かな。」
「盗み聞きなんて悪趣味ー!」
「うるさいよ、」
「わ、待って!赤也から電話掛かってきたから」
「もしもし赤也?ハハ、__は隣にいるけど、…今から町内100周ね。……理由かい?俺の__と5分以上喋ったから。じゃ、しっかり走るんだよ。」
「〜っ!勝手に電話に出ないでよ!」
「いいじゃないか、夫婦なんだし。」
「…えっ?」
「結婚しよう」
「せ、精市?」
「俺は本気だよ」
「で、でもまだ付き合って1ヶ月」
「__は知らないと思うけど、」












俺、本当は中学の入学式からずっと__が好きだったんだよ。
ずっと君を愛してる。これからも君を愛し続けるよ。
勿論、結婚してくれるよね?
あ、返事は「はい」か「yes」しか受け付けないから。




▽センニチソウ
変わらない愛



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