Dustbox | ナノ

いぬぼく短編プロット(埋蔵物)

2012/09/08 20:15


いぬぼくSSで


「ちょっと、」

小鳥たちが囀り晴れやかな陽光がカーテンの隙間から差し込む朝。
徐に皿を片付けに立ち上がったSS達に野ばらは声をかけた。それぞれがそれぞれ、まちまちな反応を示した。


みたいな始まりの短編。



***


シェフの結婚記念日故に、シェフ不在の日を設定。
↑みんなで何とか説得して、奥さんと二人きりで過ごすようにさせた。

結婚記念日とはいえ仕事は仕事、と朝昼の食事は提供してくれたシェフ。なので夕食時が舞台。

夕食の準備をさせずにシェフを奥さんのもとに行かせたので、当然夕飯は自力で調達することになる。
外食することも出来るが、先祖帰りの彼らには辛い→じゃあ自炊しようの流れ。


「私たち女子が調理担当!あんたたち男子は買い出し担当!それで文句なしね」←野ばら
「私は調理担当ではだめですか」←双熾
「駄目よ!調理場は今日は女の聖域なのよ」


というとで、女子で夕飯を作る。食べる。食べ終わる。
周りが食器を片付け始める中、双熾にこっそりと呼ばれる凛々蝶。

「手を貸してください」
跪いて言われる。
この時点で凛々蝶は何について言われてるか気付いていたが、あえて強がる。というか知らぬふり。
しかし、凛々蝶が双熾の笑顔に勝てるはずもなく。

「やはり、お怪我なさってましたね」
「違う、こんなものは怪我とは言わん。かすり傷だ」
「強がらなくても分かります。凛々蝶さま、お食事中もずっと指を気にされてました。思ったより深い傷だったのでしょう?」

そう言いながら絆創膏をポケットから取り出す。
「(御狐神くんのポケットは四次元ポケットか…?)」

「料理は楽しかったですか」
絆創膏を凛々蝶の指に巻ながら。
「ああ!殆ど野ばらとカルタがやっていたが良い勉強になったぞ。今度は一人でも作れる…って、怒らないのか」
「怒る?何故です」
「だって普段なら危ないことは止めろと」
「確かに、凛々蝶さまが包丁を持つだなんて、胸が張り裂けそうでした。出来ることなら私が変わって差し上げて、肉でも魚でも滅多切りにしたかったところです」
「(滅多切り…!?)」
「ですが、凛々蝶さまが楽しかったと仰るのなら、私はそれ以上なにも言いませんよ。…楽しまれたのでしょう?」

見惚れる笑みでどきどき。

「あ、ああ!楽しかったぞ」

で、この時野ばらかなんかに呼ばれる。
「で、では僕は片付けが残っているのでな」


***



みたいな流れのいぬぼくSSの短編を一年ぐらい前に考えていたけれど絶対に今後完成しない確信があったのでプロットだけ投下。
メモの保存日みたら2011.10.28って書いてあって、わぁおほぼ一年!!






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