Dustbox | ナノ

ヤン10割デレ皆無になってしまった黄瀬

2012/11/04 22:34


ぶるぶると震えながら必死に懇願する彼女の頬を伝う涙に目を留める。透明できれいなそれは、彼女のキメ細かな白い肌にあまりにも馴染み過ぎていて、いっそ気持ち悪いほどだった。

「お願い、やめてよこんな事…」

震える手で制服の裾を掴んできたから、手の甲で思い切り振り払ったら彼女は絶望的な表情を浮かべた。その表情に胸が高鳴る。
どうしてこんなこと、とずっと嘆いている彼女がそろそろ煩わしくて黄瀬は語気を強めた。

「いい加減に五月蝿いんスけど。その口喋れないようにしてやってもいいんスよ」

そう言いながら黄瀬は彼女に近付いてその口に指を突っ込んだ。涙目になってやめろと訴えてくる彼女を無視して、突っ込んでいない方の手で彼女の髪の毛を掴んだ。彼女の口端から唾液が伝う。

「俺のモノになってくれたら返してやるっスよ」





ヤンデレ(?)を目指したのだけれど、書いていてつらくなったので止めました。読み返したらただのDVでしたごめんなさい黄瀬にごめんなさい。
黄瀬はゲスまでしか許せないわ…。






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