後書き+レス





 早妃様リクエスト、諸葛亮、劉備、夏侯淵の夢でした。



 まず、諸葛亮夢は幼なじみ設定の切甘ということで。

 乱世の中、夢主自身も色々と辛い目に遭っています。その中で生まれてしまった人格が牡丹。夢主の押さえ込んだ負の感情を全て押しつけられる形で誕生しましたので、破壊衝動が強くそれ以外が出来ない厄介な人格です。けれど、人格として生まれる時に夢主の防衛本能も作用していた為誰よりも夢主自身を大事に思っています。

 諸葛亮のことはどちらも異性として意識して見ていますが、お互いの感情について何も思っていません。ただ、諸葛亮がどうであるのか不安を持っているだけで。

 諸葛亮自身も、夢主と牡丹を良く観察した上で二人を同一視していますから、全く別の存在としては認識していません。この二人を一人として愛せる希少な器……なんじゃないかなと……。

 牡丹の中で確実に変化は確実に起こっていますし、もっともっと長い目で見ればどちらも普通の女になれる筈です。そうなったら、やっぱり同化するのかな……。

 どちらにしろ、それまで諸葛亮はずっと側にいるでしょうね。それで解決したらそのままスムーズに夫婦になってくれたらなと、書きながら思ってました。



 二つ目の劉備夢は一万打悠璃様リクエストの続編です。劉備と曹操の対決要素の指定がありましたが、時間軸チョイスの関係でちょっと曹操寄りになってしまっています。

 この話はもう色んな分岐を書いているので、一応劉備の完結編と悠璃様リクエストの間の中に入る話になるよう心がけたのですが、夢主が違う感じになっていないか不安です。

 一万打の話を読み返す中でふと浮かんだ疑問があり、今回はそれを軸に書かせて貰っています。
 劉備の真意を知った夢主が、果たしてそのままそれを受け入れられるのか――――今まで当たり前だったのが突然覆されると、やはり戸惑いから反発してしまうのではないか、そんな疑問から、驚きと恥ずかしさが収まった後の夢主の話です。
 本当はご都合主義でその辺を敢えて無視するべきなのかなと思ったのですが、私自身すんなりいかせると夢主のこれまでの人生と夢主に敢えて厳しく接していた劉備の優しさが軽く思えてしまうような気がしたので……。(・・;)
 そんな風に書くから切がこれでもかと出しゃばってくるんですね。……何年経っても加減という物を学習出来なくて……。

 劉備に強引に猫族に戻されるのは、これが落ち着いてからですね。これから、同じく一万打の瑠菜様の話に続いていくのだと考えていただければ。



 そして最後。夏侯淵の夢主は夏侯惇の許嫁ということで、両片思いの切甘でした。

 許嫁と言いましても、最初の方で解消されてしまってます。本当はもっと引いておくつもりだったのですが……例によって文字数の壁にぶち当たりまして。引かなければ随分と余裕があって、最後夏侯淵が迎えにくる場面まで書けました。構成力、何処かコンビニに売ってないでしょうか。

 両片思いという部分をわかりやすく出すかどうか迷って、敢えて完全な夢主サイドの話として書いています。夏侯淵の視点も書くと最後の感動が薄くなるかな……と。私の文では変わらなかったかもしれませんが……。(^^;

 夏侯惇は何も考えずに婚約破棄をした訳ではありません。ですが、彼自身夢主の両親の性格をきちんと把握していなかったのでこんなことになってしまいました。
 誰よりも夢主と夏侯淵に責任は感じていたと思います。特に夏侯淵は隠そうとしても夏侯惇なら気持ちが察せられると思いますし、普通に振る舞おうとする彼と行動を共にする度自責の念は強まっていたかと。

 夏侯淵は、夏侯惇以上に夢主の両親のことは分かっており、それ故に夢主に関して夏侯惇達に何も言いませんでした。影で自分一人で夢主を迎えに行こうとしていたりしていましたが、やはり上手くいかず、結果的に曹操、曹操の計らいで夏侯惇が介入することとなりました。この辺は悔しかったでしょうね。
 で、曹操の威を借りて強引に夢主を娶る許可を貰った、と。

 兌州に戻った後、夢主は両親と二度と会うことは無く、別の家と養子縁組みをした上で夏侯淵に嫁ぐことになります。
 その後のことは、言わずもがな、満ち足りているでしょうね。遠い未来でも良いから関羽に裁縫教えてたら良い、とは私の願いです。



 早妃様、初めまして!\(^o^)/
 この度はリクエストして下さって本当にありがとうございます。
 また、私情により更新が遅れてしまったこと、名前の表記を誤ってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。まことに、申し訳ございませんでした。

 諸葛亮、劉備、夏侯淵と書かせていただきましたが、如何だったでしょうか。
 このような作品ですが、少しでも感謝が早妃様に伝わることを心より願います。

 そして……レポートは大丈夫でしたか?
 はらからを読んで下さったばかりか、他の作品も気に入っていただけてとても嬉しかったのですが、こちらの方が心配になってしまって……気が気でなかったです。
 大丈夫であったことを祈りつつ、作品を捧げさせていただきます。

 有り難いお言葉の数々、恐れ入ります。
 本当に、本当にありがとうございました!

 これからもどうか、よろしくお願いいたします!!



.

36/68
prev top next
template by crocus