後書き+レス

　知里様リクエスト、張蘇双の切甘の夢を三種です。


　まず、曹操双子妹の夢主の話から。
　生まれた時から一緒にいるのならやっぱり執着は関羽以上になるのではないかと言うことで、容赦ない有様で脱走させています。
　こうなったのは、曹操のことを夢主が双子の兄としか認識していないので伴侶として全く受け入れないから。また、曹操に比べて同胞意識は遙かに薄く、外の世界を見たいと言うのも度々曹操の逆鱗に触れていました。自分だけが執着するのに対して、夢主にはその気が無いという現実が、曹操は許せなかったのだと思ってのあの仕打ちだと思っていただければ。

　老婆に関しては、話から察せられた方もいらっしゃると思いますが、夢主を逃がした際に殺されています。曹操の手で。
　蘇双達に接触したのはその後。死してなお夢主のことを案じ続けさまよっていたところでした。

　夢主のことは内密にしていたので夏侯惇達も知りません。なので夢主が逃げた時は曹操一人で慌てふためき老婆を惨殺した後屋敷内を捜していました。
　夢主が猫族の中にいると知ったら……わあ怖い。こういう風に書いたのは私ですが、そうなった時が滅茶苦茶怖い。

　夢主の腹の中にいるのが誰の子供なのかは……言わずもがなです。



　二つ目は張飛双子の夢主。
　こちらは、不意に張飛に『ねーちゃん』と呼ばせたくなって双子の姉として書いています。張飛とは正反対という指定でしたので、運動音痴の大人しい夢主にしています。

　この話では蘇双や劉備、そして猫族の仲間達の為に秘密を抱えている夢主にしようとして、特殊な目にしています。劉備の邪気に触れた上にほんの少しだけ取り込んだ衝撃で視力を失い、奇妙な力が発言してしまったという後天的な能力です。
　夢主の異変を何となく肌で感じながらも、明確には分からずにただ恋人の側にいるだけしか出来ない蘇双、と……そんな感じに切甘風味になっているのでは……ないかと。

　ちなみに曹操は夢主の予想通り始末するつもりです。自分の秘密を明かされれば色んな問題が発生するでしょうし、そうなれば関羽を手に入れるどころでもなくなってしまいます。今までは妙な力を持っているが全く役に立たない張飛の双子の姉としか思われていなかったのが、夢主のその力によって一番邪魔な存在であると認識されています。
　……今思うと、こっちの曹操も怖くなってますね。



　そして三つ目。関羽双子の夢主です。
　こちらも、関羽双子の夢主はもう沢山書いているので、差別化する為に不思議な力を持たせています。こっちは先天的な力ですね。
　関羽の双子ということで、やはり他者の為に自己犠牲を厭わない子になっています。そして妹なのにしっかりしていて姉の世話を焼いていた為に双子の姉がべったり甘えてきます。
　関羽にちょっと依存傾向がある……のかな？
　と言っても、蘇双との関係に関しては早くくっつけば良いのにと密かに応援しています。蘇双との邪魔をするようなことはしません。

　この話では、落ち込んだところを蘇双に元気づけられるシーンを書こうとしてました。
　その前に桃園の話を入れていますが、『ソウデスカワカリマシタ』のシーンが書きたくなったんです。

　終盤のゆるーいプロポーズは個人的に一番気に入ってるところです。

　こっちはのんびりしたシーンが多いので、他の二つに比べて切はちょっと薄め……なんじゃないでしょうか。でなければ確実に私の感性が間違ってます。いや、それは常々感じていることですけれども(^^;



　こんばんは、知里様。
　この度はリクエストいただきまして本当にありがとうございました。
　また、度重なる私情により更新が遅れてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。

　どれも双子夢主の蘇双夢ということで、それぞれ違った雰囲気の夢主にしたつもりなのですが、如何だったでしょうか。
　大変恐縮なのですが、連載のように、この作品達が知里様を引き込める程のものになっていればと願います。

　有り難いお言葉の数々、本当にありがとうございました。十三支連載だけでなく平和やヨミまで読んでいただけているようで、とても驚きました。そしてどれも気に入っていただけたことがとても嬉しかったです。
　引き込まれたというお言葉に心から安堵しています。好き勝手趣味を全面に押し出して書いているだけなので……(^-^;　本当に有り難いです。

　そして、このサイトの連載で十三支の原作に興味を持っていただきましたこと、光栄に思います。こちらの連載では原作を物凄く壊してしまっていると思いますので、プレイすることによって原作の本当の面白さを知っていただければ……！


　今回企画に参加していただきまして、まことにありがとうございました。
　このところご迷惑をおかけしてばかりですが、どうぞこれからも生暖かくこのサイトを見守って下されば幸いです。



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