後書き+レス





 マコ様リクエスト、諸葛亮、劉備、曹操の切甘夢三種です。どれも夢主は猫族という指定がついています。

 まず、劉備夢から。

 夢主はとある村で迫害されていた猫族の娘。幽州にいる訳でもなく夢の中で劉備との逢瀬を重ねて成長した子です。なので、彼以外の世界の全てに無関心になっています。

 一方劉備の方は夢でただ対峙しているだけの彼女の姿が心配で、猫族の村を連れ出されてから何処かで会えないかと心の片隅で思っていました。
 柴桑で出会ったのはただの偶然でしたから、劉備も少々必死です。

 この出来事で、夢主の周りは急激に変わっていくかと。良いこともあれば悪いこともあるでしょうが、劉備や猫族のもとで無関心が改善されると良いなあ……と私の願望も入っていますが。(^-^;

 ちなみに周瑜は夢主が猫族だとは分かっていません。金色の目に親近感を持っているだけです。彼のことですからもしかしたら、なんて思ったこともあるとは思いますが、夢主が人間だと周瑜に対してはっきり告げているのでしょう。
 二人の仲にちょっかい出しても、多分全く相手にされませんね



 次に曹操夢。

 この話を書いてる時、私自身の頭の中がこんがらがってしまいました。途中こっちはどっちだっけと手が止まったり……。

 誰からも愛される双子の妹への劣等感に押し潰された果てに妹を殺し、成り代わってしまった姉の話です。たった一つ、曹操までも奪われないようにと必死だったのでした。一卵性の双子なのでそっくりで、性格や仕種などもある程度は把握していた彼女は、死んでしまった姉のようになろうとしている妹を演じるのに苦はありませんでした。ただ、多分関羽は薄々感づいているかも。

 両親はすでに亡く、夢主に構うのは関羽のみです。ただ、双子の妹と平等に扱うので、心の中では毛嫌いしていました。

 双子の妹は本当にふんわりとした、不思議っ子。性格が幼くて可愛らしく、危なっかしいので誰からも構われていましたが、一番大好きなのは姉でした。ですから、姉の苦しみもよく分かっていましたし、自分に非があるということも自覚していました。


 話を読んでいるうちあれっと思ったと思いますが、曹操が一目惚れしたのは姉の方です。妹ではありませんでした。
 そのことを、双方全く知りません。



 最後に、諸葛亮夢です。

 猫族の地仙の夢主と同棲する諸葛亮の話になっています。

 夢主は地仙として今を生きる生き物と交わることは自ら禁じていましたが、気まぐれで諸葛亮とその兄弟を助けたことから諸葛亮に惚れられ、再会して同居の許しを乞う彼を結局は拒絶出来ずに受け入れています。夢主自身、孤独で三百年は堪えていたんですね。

――――そして、暮らすうちに彼女も好きになってしまった、と。
 ですが地仙であることから諸葛亮の行為を受け入れる訳にはいかず、せめて拒絶させずにいる、という余計に苦しくなりそうな選択をしています。孔明と言う犬に似ていると言うのは嘘です。
 猫族と共に歩むことになる諸葛亮の人生に、送り出した夢主は複雑な気持ちになっているでしょうね。


 最初に夢主が歌っていた漢詩については、訳は以下の通り(資料から抜粋)。


 若々しいモモの木、
 あかあかと咲き誇るその花。
 モモの花にも似たこの娘は、いまお嫁入り、
 夫婦円満な家庭をつくるのにふさわしい娘だ。

 若々しいモモの木、
 ふっくらとみのるその実。
 モモの実にも似たこの娘は、いまお嫁入り、
 夫婦円満な家庭をつくるのにふさわしい娘だ。

 若々しいモモの木、
 生い茂るその葉。
 モモの葉にも似たこの娘は、いまお嫁入り、
 家中の人と仲よくなってゆけるすばらしい娘だ。


 歌っている時、詩の中で嫁ぐ幸せな娘を羨ましく思っていたのだと解釈していただければ。



 マコ様、こんばんは。(^-^)
 この度は企画に参加していただきましてありがとうございます。
 また、重なる私情により作品をアップするのが遅れてしまい、まことに申し訳ございません。

 内容はお任せとありましたので、お言葉に甘えて書いています。特に地仙の話は楽しんで書かせていただきました。
 このような作品達になっていますが、気に入っていただければ幸いです。

 はらから連載を読んで下さってありがとうございます。
 設定が深すぎて夢小説としては敬遠されるだろうと自覚している故に、気に入っていただけている方々の言葉はとても嬉しいです。マコ様、本っ当にありがとうございます……!

 マコ様のお言葉、有り難くいただきますね。
 これからも頑張っていく所存ですので、どうか、マコ様にはらからを見守っていただければと思います。

 リクエストして下さって、まことにありがとうございました!\(^o^)/



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