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後書き
後書き
一番シリーズ、何とか完結です。
最初はもっと楽に進められる展開だったのが、連載の中で一番大きくかつ多く路線変更が行われた作品でした。その所為でなかなか執筆が進まなくなったりもして……ひとまず完結出来て安堵しています。
色々変えたりそのままでいたりしているので、伏線が回収出来ていなかったら申し訳ないです……。
右往左往した作品ですが、完結までお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
以降、夢主達がどうなったのか私の頭の中にあるネタを書いていきます。
まず夢主ですが、アルフレートと再会した後、比較的早くに結婚しています。
数人の子供を産み、式達と静かに自給自足生活をしながら、ディルクの求めに応じ、村の発展に影から貢献していきます。
ですが、二人の功績などは、彼らの望みにより子細は語られず、夫婦揃って子孫すら名前も知らぬ存在となりました。
夢主が先に死んでます。アルフレートはその数年後。
夢主の子供達は両親に倣い、ディルクやその子供を影から支え、村を守っていくことになります。
Epilogueの中で夢主が鯨のことを『父さん』と呼んでいますが、村昌と双子の影響です。長くなるかなと、割愛しました。
鯨は夢主の為、彼なりの方法で不死の身体になり、サチェグと同様にヒノモトを守り続けていきます。また、同時にファザーンやゲルダ達のことも気にかけます。
サチェグにつきまとう夢主にそっくりな子孫は、後々有名な考古学者になる設定があります。ただ、病弱故に夫はいても子供は出来ず、若くして病死してしまいます。サチェグは仲人を勤めさせられるわ、最期も看取らされるわ、結局付き合わされます。
最後にヘルタータですが、彼女とほととぎすは厳密に言えば別人です。
ヘルタータがサチェグの手にかかり満身創痍で逃れていた際、本物のほととぎすが助けたのでした。錫はその時からほととぎすの側にいました。
ほととぎすはルナールからヒノモトへ逃れてきた魔女であった為、錫は式ではなく、ほととぎすに懐いて守っているだけでした。当時の名前は全く違います。
ヘルタータに優しく接したほととぎすですが、怪我からの感染症に苦しむヘルタータの、魔女と邪眼の混血の定めが作用し、ほととぎすが感染症にかかり死んでしまいます。その際ほととぎすが調合した薬は一人分しか無く、ヘルタータに飲むように強要したのでした。
生き長らえたヘルタータはほととぎすに成り代わり、錫を式としてヒノモトを点々と旅して回り、やがて東雲朱鷺と出会います。
鶯から病を請け負い、死んだと思わせまた放浪していたのは、本物のほととぎすのように自分の血の所為で朱鷺達が死ぬことを危惧した為。心底から愛していたのでした。
ヘルタータは人柱から解放され、アルフレートに扮してマティアス達に連絡を入れた後、行方を眩(くら)ましました。しかし、彼女も生きています。
夢主の死亡後、錫がヘルタータの側に向かい、以降、ずっと側にいます。ほととぎすに似て、お人好しの錫は夢主もヘルタータも心配だから側にいたのでした。
力を封印して式を解除したのは、太極変動の影響を少しでも和らげる為のことです。
いつか、しれっとヘルタータの話を追加しているかもしれません。
最初に書いた通り、あっち行ってはこっちに行って、私自身この連載にはだいぶ振り回された気がします。Epilogueで本当にくっつくかどうか非常に不安でした……。
特に雪月花の話は本当なら没になる筈だったのが、急遽入れ込むことにして、改めて考え直す部分もあったりしまして……おまけに私生活が大きく変わったりして予定が大幅に変わってげっそりしたりもしました。
その分、友情一番まで終わらせることが出来て、とても嬉しいです。
完結までお付き合いいただきました皆様には、本当に頭が上がりません。
心から深く感謝申し上げます。
今まで本当にありがとうございました!
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