短編没ネタ
2019/04/28 23:01




 短編で書こうとして、これは長すぎると断念したネタ。

 関羽落ちの男主の(多分)死ネタ。

●男主の元の名前は『呂布』で、丁原に養子として引き取られた恩に報いる為に武を磨くも、たまたま名前が同じだった仙女呂布に居場所を奪われる。
 名前を失った男主は各地を彷徨い、その間に術によって洗脳された丁原が呂布に殺され、婚約者も呂布に手込めにされた罪を贖う為に自害したことを知る。
 復讐心に囚われた男主は呂布を殺す為に仙人左慈の手を借り丁原から貰い受けた方天画戟に魂を移して尸解仙(しかいせん)となり、反董卓連合軍に参加。どの指揮官の下につくか考えるのも面倒なので、たまたま目に付いた猫族と闘うことに。目に付いた猫族が関羽か、張飛かのどちらかの予定。男主の新しい名前は左慈命名。
 方天画戟が壊れないなら自分の身がどうなろうと知ったこっちゃないので防御行動一切無しで敵の先陣を壊しまくる。
 シ水関は呂布がいないので不参加。協調性の欠片も無い、目上を敬う礼儀も無い態度で、周りからかなり顰蹙を買う。
 関羽が男主を気にかけ出すのはこの辺りから。
 呂布に再会して狂気じみた復讐心を暴走させる男主に関羽加勢するも、呂布諸共殺されそうになる。
 張遼の加勢により、呂布を殺すことに失敗する。
 洛陽に向かい、そこから呂布を追うも、董卓軍兵士に襲われる親子を助けた為に機を逃す。
 仕方なく、親子を故郷(徐州)へ送り届ける。

●関羽との再会は、曹操に気に入られ呂布と戦わせることを条件に曹操軍に入ってから。
 以前と変わらず味方と軋轢を生みつつ全く気にしない男主を心配し、あれこれ構い出す関羽。
 それまで他人を認識自体していなかった男主は、そこで初めて関羽が婚約者に非常に似ていることに気付く。
 関羽と接すると婚約者や義父のことを思い出し己の中の怨嗟が膨らみながらも、かつて喪った幸せだった日常が蘇ったかのような穏やかさを感じ、調子が狂っていく。『呂布』であった自分を取り戻しかける。
 そんな時、呂布が徐州を襲う。
 昔に戻りかけていた男主は、再び復讐心に囚われ、曹操の許可を得て徐州へ。
 単身向かった男主を案じた関羽も曹操に頼み込み後を追う。
 この辺で関羽が男主に惹かれ出す。

●呂布を倒した後、原作の曹操ルートと似た展開に。
 関羽が男主に想いを寄せているからと、曹操は男主を自分達から遠ざけるようになる。
 それでも廊下で偶然会ったりして、関羽の想いが強まっていく。
 曹操が危機感を募らせ、関羽に薬を飲ませ強引に祝言を強行。
 混血に固執する曹操に恐怖した関羽は自らを傷つけ、曹操が動揺した隙に逃げ出す。
 男主が途中で関羽を助け出し、曹操から貰い受けた赤兎馬に相乗りして城から逃走。
 その道程で曹操に追いつかれ先に関羽を逃し男主が独りで曹操軍を足止めする。
 男主の奮戦により、曹操軍は大きな被害を被る。

 関羽に半ば無理矢理再会を約束させられるも、曹操に方天画戟を壊され、男主は消失する。



 改めて書くと本当に長いなこれ……。


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