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第61章【最後の決断】





参戦者はタブーの城へとついた。
茨の道が城門を囲む。
禍々しいのは夢子が来た時より増している。

マリオ「俺たちは前衛をする。
    リンク達は夢子と共に行動するんだろう?」
リンク「当たり前じゃないですか!俺は彼女から離れません!」
ピット「僕もだよ!!」
マルス「うん!夢子をひとりにはしない!」
アイク「タブーの手からも守る!」
ダーク「俺も一緒に行こう。あいつのことはこの中で一番俺が知っている。」
マリオ「ふむ、解った。じゃあ後から来い。俺達ほかの参戦者は先に行ってる。」
リンク「任せました…!」
そう言い残すとマリオとほかの参戦者は先に城の中へと入っていった。
リンク「しばらくしたら俺たちも行きましょう!」
夢子「リンクさん…。」
リンク「どうしました?」
夢子「死ぬのってこんなに怖い事なんですね。
     可笑しいですよね…決めたはずなのに…
     手の震えが止まらない…。」
リンク「当たり前ですよ。誰だって死ぬのは怖い…。
    俺だって夢子の立場ならもっと震えてますよ。」
そして優しく夢子を抱きしめるリンク。
リンク「大丈夫、俺たちがついていますから。」
夢子「…うん…。」
マルス「そろそろ行こう!もうマリオ達が戦ってるはず!」
ピット「うん!そうだね!」
アイク「気をつけて行くぞ!」
リンク「行きましょう夢子さん!」
夢子「…はい!」




リンクたちは城の中へと入った。
部屋という部屋は無く、長い階段が上へ上へと続いていた。
ピット「大迷宮はまだ残ってたんだね…。」
マルス「でも前みたいな部屋はないよ?」
アイク「それだけタブーの力が弱まっているんだろう。」
ダーク「この先をずっと登っていけばタブーのいる場所にたどり着くだろう。」
リンク「気をつけて登ってください。夢子さん、」
夢子「・・・。」


階段を登り続けていくと一つの大きな扉の前へと出た。
ダーク「ここがアイツのいる場所だ。」
アイク「扉をあけるぞ。」
アイクがゆっくりと扉を開ける。

ギイイイイイイ・・・・・

低い音と共に大きな扉は開いた。
そしてそこにはとてつもない光景が広がっていた。

参戦者のほとんどがフィギュア化していたのだ。

マリオ「…夢子達…気をつけろ…!」
傷ついたマリオにレーザーが当たる。

ガコンッ

マリオもフィギュア化してしまった。
夢子「イヤアアアアアアアアアアアア!!!酷い…なんてことを…!」
夢子が悲鳴を上げる。
ダーク「夢子!恐怖に負けるな!覚醒が進行する!!!」
ダークが言った時にはすでに遅かった。
じわじわと青いアザが夢子に広がる。
ついに紅かった髪はついに全て青くなってしまった。

リンク「夢子さんっ!」

タブー「ククク・・・クハハハハ!コレデ…ヤット私ハ完全体ニナル!」

フィギュア化した参戦者の上にタブーが浮いていた。
低い声で笑い声をあげている。

タブー「サア…夢子!コッチヘ来ルンダ!」
夢子がタブーの元へと歩き出す。
意識は完全にタブーに乗っ取られていた。

リンク「夢子さん!!」
ピット「止めよう!」
リンクたちが夢子を掴む。
すると触ったとたん波動で弾かれた。

バンッ!

リンク「くっ…近づけない…!」
ピット「どうするの?あのままじゃ夢子が…!」
マルス「僕たちは負けるの…?」
アイク「これで終わりなのか…?!」

そう諦めかけたその時だった。

ゴゴゴゴゴゴゴッ!

倒れているリンクたちの後ろで轟音が鳴る。

ダークだった。
ダークが闇の力を集めていた。

タブー「オヤ…ドコノ誰カトオモエバダークジャナイカ。
    オ前ノ活躍ハ素晴ラシカッタヨ。サア、オ前モコッチヘ来イ!」
ダーク「お前のせいで俺はどれだけ傷ついたか…この心の痛みがお前にわかるかタブー!!!」
タブー「オヤオヤ、裏切ル気カネ?」
ダーク「先に裏切ったのはお前だ…!俺はお前を許さない…!」

ゴゴゴゴゴゴゴッ!

ダークの周りに影が渦巻く。

タブー「…何ヲスル気ダネ…?」
ダーク「タブー、お前がはったこの闇の力、有り難く使わせてもらおう!」
ダークの剣に闇の力が溜まり始める。
赤い瞳が黒に変わる。

ダーク「お前を倒す!!!」

ダークがもの凄いスピードで駆け出す。
そしてタブーへ攻撃を仕掛ける。
素早くタブーを連続で切りつけるダーク。
タブーがあまりの強烈な攻撃に蹌踉めく。
その時、夢子に意識が戻る。

夢子「あれ…?私は一体…。」
振り返るとリンク達が倒れ、目の前ではダークが戦っていた。


ダーク「オラアアアアアアアアア!!!!」

ザシュッザシュッザシュッ!!!

渾身の力を込めて剣をタブーへ目掛けて切り落とす。

ダークの攻撃を受けたタブーは怒り狂う。

タブー「オノレ…ヨクモ私ノ邪魔ヲ…!コウシテヤル!」
光の鎖をダークにめがけて飛ばした…
その時だった。


タブー「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

タブーが急にもがき苦しみだした。
低い声は地響きとともに唸る。
ダーク「夢子…!?」






まさかと思いダークが振り返るとそこにはナイフを胸に刺していた夢子の姿だった。








タブー「オノレ…オノレ…!私ハマダ死ナナイ…!グオオオオオ!」




タブーが唸りだしたその時、マスタ ーハンドが真の姿で現れた。

タブー「マスターハンドッ・・・?!」
マスターハンド「残念だが貴様は今ここで我々に倒される。」
ダブー「何ダト・・・?!」

ダークがタブーと戦ってる間、生き残っていた参戦者達がほかの参戦者をフィギュア状態から開放していた。
そしてマスターハンドは手を翳すと参戦者皆にスマッシュボールを手渡した。

参戦者一同は真の力を発揮する。

一斉に最後の切り札をだした。

マリオ「マリオファイナル!!!」

ピーチ「ピーチブラッサム!!!」

ゼルダ「光の弓矢!!!」

サムス「ゼロレーザー!!!」

ピカチュウ「ボルテッカーぴか!!!」

カービィ「コックペポ!!!」

ポポ・ナナ「「アイスバーグ!!!」」

ネス ・リュカ「「PKスターストーム!!!」」

ピット「パルテナ親衛隊!!!」

マルス「必殺の一撃!!!」

アイク「大天空!!!」


ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


タブー「グアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・・!!」

参戦者の攻撃が次々とタブーを貫く。









そして最後にリンクが渾身の力を込めて最後の切り札を使った。













リンク「「「「トライフォースラッシュ!!!」」」」




















リンクの手の甲から光が放たれ光はトライフォースの形になる。


ジャキンジャキンジャキン!ザシュザシュザ シュッ!ズバアアン!


タブー「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


トライフォースの光と共に砕け散り

タブーは雄叫びと共に消滅した。










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