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ダーク「プリムの数はざっと500体ほどか…余裕だな。」
ダークはニヤリと笑うと外へ飛び出した。
夢子「ダーク、私はどうしたらいい?!」
ダーク「お前は家の中にでも篭ってろ。…さあ…お前らに地獄を見せてやる…幾らでもかかってこい!」
夢子はダークの異常な殺意を感じると身を震わせ、小屋の中から様子を伺った。






第44章【左足に負った傷】


夢子は小屋の窓から外の様子を伺う。
ダークは闇のオーラを放ち押し寄せるプリムたちへと剣を向ける。
ダーク「ここがお前らの墓場だ…!さあ、来い!」
プリム「命令命令…オ前達ヲ削除スル…」
プリムが一斉にダークへ飛びかかる。
しかし一瞬でプリム達は粉々に吹き飛ばされる。
ダークの強さに一瞬プリムたちがたじろう。
ダーク「なんだ?もう終わりか?」
プリム「裏切リ者ハ成敗スル…命令…命令…」
ダーク「裏切り者?裏切ったのは…そっちだろ…!」
ダークの怒りが頂点に達する。
するとダークの周りの影が渦を巻く。
プリム達は渦の中へと巻き込まれていく。
ダーク「お前ら皆地獄へ行け!!!」
夢子「ダーク!」
ダーク「お前ら全員消えてなくなれ!」
##NA ME1##「ダーク!!!」

ダーク「ハッ…!」

ダークが夢子の声に気づき我に返る。
夢子「もう、皆いないわ。」
辺りにいたすべてのプリムはダークの影に飲み込まれて全員消えていた。
夢子「貴方…自我を失ってた…。」
ダーク「…俺はいつも正気だ。」
夢子「復讐したい気持ちも解るけど貴方には…」
夢子が言いかけたその時だった。
プリム「命令…オ前達ヲ壊ス…!」
一匹残っていたプリムが夢子へと襲いかかった。
夢子「きゃッ!?」

ザシュッ・・・・!

夢子「…あれ…?」
プリムから受けたはずの攻撃の痛みを感じない夢子。
目を開けるとそこにはプリムの攻撃を受けたダークが立っていた。
ダークは痛みをこらえプリムを斬り殺した。
夢子「ダーク!!!」
ダーク「…クッ…。」
夢子「血が出てる…!」
夢子が目を凝らすとダークの左足から血が流れ出していた。
ダーク「このらい…どうって事ない…。」
夢子「私のこと庇ってくれたのね…?」
ダーク「偶然お前がいて邪魔で攻撃喰らったんだよ…。」
夢子「こんな時まで口が悪いのね…。まって、今手当するから!」
夢子は小屋へと戻ると使えそうな布を取ってきた。
ビリビリビリ・・・
そしてその布を使って即席の包帯を作った。
痛みに歯を食いしばる ダークの足へと包帯を巻く。
夢子「…できたわ。あとは安静にしておくことよ。」
夢子の言葉にダークは怒る。
ダーク「安静?フン、馬鹿か?こんないつ敵が襲ってくるか分からない状態で安静にしていられるわけがないだろ?!ふざけるな。」
夢子「貴方のことを思って言ってるのよ?」
ダーク「…。」
夢子「まあ…良いわ。私だって戦える…次プリムが襲ってきたら私が全滅させるから!」
ダーク「お前にできるのか?」
夢子「馬鹿にしないでよね!これでも参戦者になった身だもの。それに今はディンのくれた力がある…!」
ダーク「ディンに感謝するんだな。」
夢子「私だって実力あるわよ!」
ダーク「あっそ。」
夢子「兎に角、貴方は今は小屋にいて。今日の食事の材料は私が取ってくるから…。」
ダーク「…任せる。」












ピット「あ!見て!大きな湖があるよ!」
リンク・ピット・アイク・マルスの4人はしばらく歩いて湖の畔へと来ていた。
時間は過ぎ、夕方になっていた。
リンク「今日はここで一泊しましょう。魚も泳いでいるし食料になるでしょうし。」
マルス「あー!色々ありすぎて僕疲れちゃったよ。でも野宿嫌だな〜…まあ、仕方がないか。」
アイク「適当に竿でも作って釣りするか。」
ピット「僕乾いた巻集めてくるねー!」
マルス「じゃあ僕は寝床でも作っとくよ。リンクはどうする?」
リンク「庵はこの先の森にちょっと行ってみます。木々が枯れてるけどもしかしたら枯れてない木に木の実でもなってるかもしれないですから。」
ピット「じゃあ役割分担終わりー!はい、仕事仕事!」
マルス「 ピットくん元気いいね…僕ヘトヘトだよ…。」
ピット「マルスはジジイだから仕方ないよ。」
マルス「誰がジジイだってー!?」
ピット「なんだ全然元気いいじゃん!」
アイク「お前ら…静かに仕事しろ…。」





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