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ルキナ「でも私、夢子さんの居る場所に転移してよかったです。」
カムイ「素敵な友達になれましたものね!私も良かったと心から思います!」
夢子「二人とも…!」


【52章】


ルフレ「ちょっと、女子トークで超盛り上がって…嫉妬するよ?」
クロム「女にしかわからない話もあるからな。」
ロイ「反対に僕らでしかわからない話もありますよ?」
ルフレ「ああ、男同士のシモネタとかね。超盛り上がるよね〜」
ロイ「ちょ、僕が言ってるのそういう意味じゃ…」
クロム「ルフレ…ロイはしっかりしてて大人に見えるが実際15歳だぞ…?」
    そういう話はまだ早い。今はするな。」
ロイ「ちょっとクロム!歳ばらさないでくださいよ!?結構気にしてるんですから!」
ルフレ「へぇ…君そんな若かったの?!知らなかったーしっかりしてるから意外。」
クロム「若き獅子だからな。」
ロイ「もう歳の話はやめてください…マジで凹みます。」





夢子「わ、ほんとだ、この傷薬塗ったところのアザが消えた‥!」
ルキナ「城に帰ればストックが沢山あるのですぐ良くなるでしょうが…」
カムイ「帰るのしばらく先になりそうですね…
    此処まで来る道のりが大変でしたし。」
ルフレ「それに‥クレイジーは重要な駒が大失敗したこと気づいてる頃だと思う。」
ロイ「相当泡喰ってるでしょうね。」
クロム「それだけ邪竜の存在は大きいからな。国のひとつやふたつ、簡単に滅びる力。」
ルフレ「そんな邪竜に僕と夢子は既に2回遭遇してるんだよ?小ぶりとは言え恐ろしいよね。」
クロム「そうだったな…こんな少人数で生き延びてるのには驚きだ。」
ルフレ「ヒュドラと言いアルフレと言い‥‥なんであいつ等クレイジー側の奴らは性欲強いんだろね?
    夢子に発情して良いのは僕だけなのに。」
クロム「そういう話やめてくれ‥ルキナがいるんだ。聞かせたくない。」
ルフレ「だってそうでしょ!?てか日本にいる時も変な男共がすぐ夢子に色目使って…
    幻双国に来たら来たでこっちのオス共も発情するんだよ!?
    モンスターまで彼女に涎垂らして近づくって…酷くない!?
    いや、もう酷いってレベルでもないよ!?許せない!!!」
クロム「落ち着けルフレ…」
ルフレ「もう何度も夢子は酷い目に遭ってきたんだ…僕は全ての元凶黒幕のクレイジーを許さない。
    この手で絶対に仕留めて見せる…
    そして事が終わったらここか日本で夢子と結婚式あげるんだ!
    あ、披露宴にはクロム達も勿論呼ぶよ?
    クロムの婚礼の儀には僕も参加したしね…!」
ロイ「怒ったり妄想したり…軍師は精神的に不安定ですね…。色々大丈夫ですか?」
クロム「まあ立て続けに色んな事あったから、混乱もするな。察してやれ。」
夢子「け…結婚は20歳になるまでしません!」
ルフレ「うん、僕は待ち続けるよ。そして君の気が早めるように変わるように努力もする。」
ルキナ「微笑ましいですね。」
カムイ「こんなカップル…理想ですわ!」
夢子「カッ…!?///」
ルフレ「ほら、他人から見ても僕らお似合いだよ?」
夢子「〜!!!///」
クロム「さあ、今日は休むか。明日になったら食材でも探して何か食おう。」
ルフレ「そうだね、僕腕ふるうよ!こんな場所でも料理は作れるって証明する♪」
ロイ「夜間の見張りはルフレとクロムと僕が交代でしましょう。
   女性の皆さんはゆっくり休んでください。」
夢子「ありがとう!助かる!」
ルフレ「夢子、何なら添い寝してあげようか?」
夢子「結構です!!!」
ルフレ「遠慮しなくていいのにー。」
夢子「遠慮じゃないもん!」





空には陽が登り始めた。
朝の空気は冷たい。
夢子は目を覚ました。
夢子の目の前にはルフレのドアップの顔。
夢子「ちょっと!添い寝は遠慮するって言ったでしょ!?起きてよバカルフレ!」
ルフレ「んー夢子ー」
相変わらずルフレの目覚めは悪い。
以前にも良くされた腰に腕を回し抱き枕のように抱きしめる。

ギュウウ・・・・・・

夢子「ちょ///ほんとバカなの!?皆が起きる前に早く起きなさいよ!!」
ルフレ「あー夢子ー此処に大きなメロン生ってるよ〜新鮮なうちにとって食べよう〜?」
夢子「え、…このパターン…なんかどこかであったような…?」

するとルフレは夢子の胸を掴む。

モミモミ・・・・

夢子「!!!(激怒)」


バチン!!!



ルフレは目覚めた。目の前には涙目の夢子とヒリヒリする頬。
ルフレ「あ、夢子おはよー!」
夢子「貴方って人はなんでいつもいつも果物狩りに行っては私を…
      どんだけ頭の中メルヘンなのよ!?湧いてるわよ!?」
ルフレ「果物狩り…?何の話だい…?ああ、でも心地の良い夢見てた気がするんだよねー。」
夢子「次やったら私が貴方の首狩りするからね…(ゴゴゴゴ…)」
ルフレ「んーなんだかよくわからないけど反省しとく?」
夢子「これ絶対反省してないパターンだわ…」



【いいね!!】

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