48

※ここからSM&性的な表現が濃いです。



【48章】



夢子は震えた。
アルフレは手に鞭を持っている。
そして楽しそうに見せびらかしてきた。
アルフレ「これ、何かわかる?」
夢子「…それをどうしようというの…?!」
アルフレ「それはねぇ‥‥当たり前でしょ?こうするんだよ!!!」


ビシッ!!!


アルフレは夢子の身体に目掛けて鞭を振り下ろした。
鈍い音が小屋に響く。

夢子「痛いっ!」
アルフレ「そうそう…この苦痛に歪んだ顔…堪らないよ。
     君が美人だから余計堪らない。
     その苦痛に歪んだ顔…もっと僕に見せて?」
アルフレは黒い笑みを浮かべる。
夢子「貴方…趣味悪いわよ…?」

ビシッ!!!

夢子「ウッ!」
アルフレ「僕ね〜SM好きなんだよね。あっちの僕はそういうの全く興味ないみたいだけど。
     でもきっとルフレだってそういう気質あると思うんだ。もう一人の僕だし?
     帰ったら教えてあげたら良いよ?ドツボになるかも!
     …まあ僕には君を帰す気なんて1ミリもないけど…フフ!」

ビシッ!!!

夢子の白い肌に赤い筋状のアザが沢山出来ていた。
激痛に耐える夢子。
アルフレは楽しそうに鞭を振る。

ビシッ!!!

夢子「私を帰して…!」

ビシッ!!!





夢子がアルフレに鞭を打たれ続けて1時間以上が経った。
夢子の瞳には希望という色は写ってなかった。


夢子「ウウッ…痛い…痛い‥もう嫌…」
アルフレ「そろそろ自分の立場わかってきた頃かな?」

夢子「もう…やめて…体中痛いの…助けて…」
アルフレ「メンタルボロボロだね。こうなるのを僕は待ってたんだ。」
アルフレは鞭を手放した。

そして・・・
涙を流す夢子にアルフレは近づくと顔を掴みキスをした。

夢子「・・・・!!!」
アルフレ「さあ、今度は飴の時間だよ?楽しもう?」










ルフレ・クロム・ロイ・ルキナ・カムイは山を捜索していた。
アルフレが消える瞬間、山に一瞬だけ闇のオーラが出たからだ。
木々が邪魔して捜索は困難だが…それでも探すしかない。
ルフレ「夢子…。」
クロム「お前はたまに冷静さを失う事がある。それが致命的だ。」
ルフレ「自分でもわかってるんだ。でも彼女の事になると…こうなってしまう。」
ルキナ「夢子さんの事本当に好きなのですね。」
ルフレ「僕は彼女と一生一緒にいたいから…。」
ロイ「愛ですね。なんだか感動しました。」
カムイ「夢子さんも軍師の気持ちわかってますよ。」
ルフレ「僕…恋愛経験乏しいからいつも一方的に彼女を見ちゃって。
    本当は嫌われてないかって心配だったんだけど。
    あと他のファイターも彼女の事好きだし…ライバル多くて余計焦って。」
ルキナ「夢子さんは一人に絞るって言ってましたよ。」
カムイ「そうでしたね、今は一番は軍師って言ってましたし!」
ルフレ「え、ほんと!?」
クロム「うむ…女って未だによくわからんのだが。」
ロイ「アハハ…僕も同感です。」








夢子は小屋で酷い扱いを受け続けていた。
今は着ていた服を脱がされて手足をロープで括られている。
アルフレ「さ、再び鞭の時間だよ?」
アルフレは黒い笑みを浮かべながら蝋燭に火をつける。
夢子「な…何を…!」
そして夢子の身体に溶けた蝋を落とす。

夢子「ヒッ…熱い!!!」
アルフレ「いいね、その顔。フフフ、堪らないよ。
     あ、安心して?普通の蝋燭じゃなくてSM用だから。程よい火傷しかしないから。」
夢子「もう…嫌…助けて…!」
アルフレ「じゃあ僕と寝て。」
夢子「…!!」
アルフレ「このまま痛いのと気持ちいいのどっちがいいんだい?
     さあ、声に出して言って?」
夢子は絶望した表情で呟く。
恐怖に支配された小さいか細い声で。

夢子「‥‥良い方」
アルフレ「もっと大きい声じゃないと聞こえないよ?もっと叩かないとダメかな?」
夢子「…気持ちの良い方…。」
アルフレ「フフフ、完全に堕ちたね?これからは僕のカワイイ人形だ。さあ、楽しもう?」



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