24

【24章】

解除の魔石の加工が終わった、という事で
夢子はルフレの部屋へ来た。
部屋に入った瞬間本棚の数で驚く。




夢子「凄い、これ全部集めたの!?」
ルフレ「うん、この世界に来て数週間だけど集まったほうかな。」
夢子「へぇ…尊敬するわ〜。」
ルフレ「夢子も本読んでたよね。えっと…女性誌だったかな?
    メイクの方法とかファッションコーデの。」
夢子「うん、雑誌系は読んでたわね…こっちにはそういうの無いのかしら?」
ルフレ「残念だけど、そういう文化はないみたいだね。
    僕も日本の漫画とかこっちに持ってきたかったな。」
夢子「ごめんね‥。」
ルフレ「…?どうしたの急に。」
夢子「私があの時致命的な怪我さえしてなければこんなことには…。」
ルフレ「僕が勝手に判断したから、だよ。君のせいじゃない。」
夢子「ルフレ達にもっと日本の良い所教えたかったなぁ…。」
ルフレ「大丈夫さ!この世界で無事役目を果たしたら日本に戻って結婚しよう!」
夢子「前から気になってたけど‥結婚って意味わかってるの!?
     夫婦になるって事よ?一生添い遂げるのよ?」
ルフレ「僕は君が良い。」
ルフレがじっと夢子の顔を見る。
真剣な顔で。決してふざけていない。



夢子「ルフレ…。」
ルフレ「あ、魔石。渡さないとね。」
ルフレは机の上に広げてた物を掴むと夢子に見せた。
紫色に輝く宝石。
夢子「え、これがあの魔石?」
ルフレ「そうだよ、加工して磨くとこんなに綺麗なんだ。
    これを君のネックレスに触れさせると、ほら。」
魔石は光を放った。
ルフレ「はい、これで解除されたよ。魅了も同時に解除されたから安心して?」
夢子「よかった‥やっとモンスターや貴方達の目から解放されるのね。」
ルフレ「その魔石もネックレスに吸収させようと思ったんだけど。どう?」
夢子「そんなことできるの!?」
ルフレ「うん、迷惑かけまくったからね‥それに特別な付与魔法かけるよ。お詫び、させて?」
夢子「ルキナさんたちと買ったのと貴方からも力を貰って…
     私嬉しい!ありがとう、大事にするね!」
夢子は満面の笑みをした。
ルフレ「ねえ夢子。」
夢子「何?」







ルフレ「僕の部屋に君がいる。男女が一対一で狭い区間にいる。…この意味わかる?」







夢子「…え。」
ルフレ「久々にやろうよ、気持ち良い事!」
夢子「な‥‥!やっぱりそんな下心あって部屋に入れたのね!
      普段誰一人入れないのに‥おかしいと思った!」
ルフレ「野郎には興味ないもんね〜。僕は夢子が好きなの!
    君がマスターと話し合ってる間急いで掃除したんだから!」
夢子「それで急に部屋に戻ったのね…。なんて計画的な…」
ルフレ「ああ、洞窟で君から貰った熱いキス、忘れられない!」
夢子「その話はやめて!私だって必死だったのよ!?」
ルフレ「でも、イヤらしい気持ちなしてほんと嬉しかったんだよ?
    君が僕の事思ってくれた…それが何よりも嬉しかった。」
夢子「もしもあのまま死んだらって考えたら居ても立っても居られなかったの。」
ルフレ「やっぱり僕ら両想いだよね?それ以上に何もないよ。」
夢子「…心変わりするかもよ、今後。」
ルフレ「大丈夫!僕頑張るから。君の視線ずっと僕に貰えるようにね!
    さあ、それじゃあベットに座って?」
夢子「何する気なのよ…!」
ルフレ「チョメチョメ!恥ずかしがってるんだね、じゃあお姫様抱っこして連れて行ってあげるよ♪」
夢子「ちょ‥やだ、離してー!」
ルフレ「君って何回抱っこしても軽いよね〜ご飯ちゃんと食べてる?」
夢子「ほ…ほっといて!って…マジでベットに…!?」
夢子はルフレのベットに寝かされる。
そのままの姿勢でルフレが夢子を押し倒す状態。
ルフレ「…久々だね、相当気持ちよくさせるから覚悟してて?」
夢子「ヒッ‥‥!」


するとその時。
ルフレの部屋のドアが開く。

クロム「ルフレ、折り入って相談があるのだが…って…
  


    う??!!!」


ルフレ「ああ‥クロムか…良い所だったのに邪魔しないでよー。
    てか部屋の鍵かけるの忘れてたのかぁ‥‥ああ、僕としたことが誤算だった。」
クロム「す・・・すまん!!出直してくる!!」
バタンっ!!!
夢子「まってクロム!行かないで助けてよー!この変態に色々されちゃうー!」
ルフレ「フフ、どっちにしろクロムは僕の邪魔はしないさ…彼は僕の意志を尊重するしね(ニヤリ)」
夢子「け…ケダモノー!」


【いいね!!】

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