19



【19章】

ルフレ「邪竜か‥!」
夢子「なんでこんな場所に…!?」
ルフレ「…クレイジーの仕業だね。
    僕たちがこの洞窟に来ると予想して罠を仕掛けたんだろう。」
夢子「私たちふたりで勝てる…?いえ、此処は一旦引いてリンク達呼びましょう?」
夢子は鉄の扉を押す。
しかしびくともしない。
夢子「扉が…開かない!?」
ルフレ「はぁ…完全にハメられたね。僕も参っちゃうよ。」
夢子「だから此処に入るのやめておこうと…。」
ルフレ「言い争ってる時間は無いみたいだ。
    この邪竜をどうにかしないと。」
邪竜「ようこそ、死への入口へ…。私の名前はワイバーン。
   クレイジー様によって復活した邪竜のひとり。
   予想通りノコノコと此処へとたどり着いたこと褒めよう。
   そしてー・・・その身を捧げてもらう。」
ルフレ「悪いけど…負ける理由が無い。
    僕と夢子が本気を出せば君なんかイチコロだよ?」
ワイバーン「私は長い間眠っていたから久々の戦いなんだ。
      少しは手ごたえあるのだろうな?」
ルフレ「夢子、戦えるね?」
夢子「‥頑張ってみる。もう足手まといにはならない‥!」
ルフレ「じゃあ君は遠距離魔法攻撃をお願い。
    僕は接近戦で戦うよ。」
夢子「うん‥!」
ワイバーンは黒い炎を噴いてきた。
ルフレは走りながら交わしていく。
そして走りながら魔導書を開くと攻撃を仕掛ける。
ルフレ「サンダー!」
ルフレのサンダーがワイバーンに直撃した。
足が痺れて動きが鈍る。
その際隙をついてルフレはワイバーンの腹部へと滑り込む。
そしてサンダーソードで斬りかかる。
ワイバーンは苦しむ。
ルフレ「夢子!今だ、魔法を!」
夢子「うん、行くよ…!エルウインド!」
かまいたちのような風が吹き荒れる。
その風はワイバーンの長い尻尾に当たった。
尻尾は切断された。






ワイバーン「グオオオオオ‥‥!貴様ら…!」







ルフレは夢子に並び体制を立て直す。
ルフレ「夢子、その調子だよ!ちゃんと戦えてる。」
夢子「貴方のおかげよ。…ありがとう。」
ルフレ「お礼ならコイツ倒した後にして?
    そうだなーほっぺにチューでいいよ。」
夢子「…考えとくわ。」



ワイバーン「余裕だな…?このワイバーン様を怒らせるとどうなるか…
      少々痛い目に遭ってもらおうか。」
ワイバーンの周りに小さな魔法陣が無数浮かぶ。
そこからガーゴイルが出現した。
4匹はいる。
ルフレ「5対2…ちょっと厄介だね…まずは取り巻きを処理しないと…。
    夢子、ワイバーンとガーゴイル、どっち相手したい?」
夢子「私が選ぶ権利はないみたい…」
ガーゴイル達は夢子に一斉に飛び掛かってくる。
夢子はシールドを張った。
ルフレ「じゃあそいつらは任せたよ!僕はあの邪竜を殲滅する。」
ワイバーン「私に一人で立ち向かうとは。勇敢なのかただの己惚れか…」
ルフレ「僕はもう一人ではない。夢子という掛け替えのないパートナーがいる。
    お前なんか恐るるに足らず…今この場で滅ぼす!」
ワイバーン「ほう…それでは相手をしてやろう。」
夢子はガーゴイルの相手をしていた。
このガーゴイル、人の言葉は発さないので夢子には戦いやすい相手だった。
夢子「ファイア!」
ガーゴイル達に火の粉が降りかかる。
翼が燃えて苦しむガーゴイル達。
不利だったはずのこの状況は段々夢子が有利になってきた。
戦いなれてきたその身体は自然と動く。
夢子「私だって、戦えるのよ!舐めないで!?」
夢子は言葉通り軽やかに動く。
それはもう風の如く。素早い。
ルフレ「フフ、君も成長したね!…僕だって負けていられない…!」
ルフレはワイバーンと対峙する。
ワイバーン「クソ…クレイジー様の言ってた事と違うだと…!?
      こんなにあがらうとは聞いてないぞ…!?」
ルフレ「僕たちはふたり揃えば無敵だから。」
ワイバーン「生意気な…灰にしてやる!」




【いいね!!】

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