16


ルフレは3人のネックレスに魔法を付与した。
ルキナは素早さが上昇する付与。
カムイはMPと底上げする付与。
そしてー・・・夢子は魅了抵抗の付与。
しかし、ここで問題(?)が発生する。


【16章】


中庭でのティータイム後。
ルフレがちゃっちゃと付与魔法を付けたネックレスを3人は付けてみる。
夢子「見た目は前と何ら変わりのないのね?」
ルキナ「このハート型の宝石が相変わらず綺麗です!」
カムイ「私今持ってるネックレスの中で1番このコが好きです♪」
夢子「ルフレ、どう?効果もうあるのかな?」
ルフレ「・・・。」

ルフレが黙り込んでる。




ルキナとカムイがヒソヒソする。


ルキナ「付与魔法の効果早速出たのですかね?」
カムイ「あのルフレさんが黙り込むのは、これは…そこまで効果凄いのかしら?




夢子「ルフレ?ふふ、とうとう私の事興味無くなった?残念ね〜?」



夢子が少し黒い笑みを浮かべて笑う。
しかしすぐにその笑みは無くなる。
色んな意味での絶望に代わる時がすぐにやってきた。




ルフレ「僕…頭おかしいのかな?






付与魔法の効果全くないんですけど!!」


女性陣「「えええ・・!?(ドン引き)」」




ルフレ「寧ろ、前より魅力が上がった気がする…うん、夢子カワイイ!最高!」
夢子「ちょっと、どうなってるのよこれ。」
ルフレ「あ…ゴメン、夢子。今気づいたけど
    魅力抵抗付与じゃなくて魅力効果付与だった。」
夢子「ちょっと!バカなの!?これでモンスター集まってきたらどうするのよ!」
ルフレ「ゴメンゴメン、ちょっと手が滑って‥‥。」
夢子「魔法の詠唱なのに手は使わないでしょ?!もーホント最悪…。」
ルフレ「大丈夫、この付与も解除できるから。…まあ解除の魔石いるけど。
夢子「なんか今大事な事小声で言ったね?」
ルフレ「大丈夫、昔も今も僕が夢子を守るから!」
夢子「そういう問題じゃなーい!」
ルフレ「あ、問題がもう一つあるんだけど。言ってもいい?」
夢子「碌な事じゃないってわかるけど…聞くわ。何?」



ルフレ「久々の付与魔法、夢子にやってあげるのが嬉しくて
    また夢子のネックレスに封印魔法付与しちゃった☆」




ルキナ「軍師が夢子さんの影響でここまで堕落するなんて…。」
カムイ「うーん流石にドン引きですわ…。」
夢子「貴方…馬鹿なの?!ほんと、モンスターが群がる上に外せないとか…
     ほんと馬鹿?もー馬鹿馬鹿馬鹿!」
ルフレ「ああ、怒ってる顔もやっぱりカワイイ。もっと罵って!」
夢子「ルキナさんーカムイさんーこれはどうしたらいいのでしょ…」
ルキナ「私は剣術一筋なので魔法は…。」
カムイ「私も普段は剣術でたまに竜になるくらいですので魔法はさっぱり。」
夢子「うわーん…私どうしたらいいのよ〜!」
ルフレ「まあ、元々の素質だし長所が伸びたと思えば良いよ!」
夢子「全部元凶は貴方ですけどね。
     それはそうと解除の魔石ってどこにあるの?」
ルフレ「結構この辺の洞窟の奥にあるよ。そこまで入手は困難ではないけど。
    夢子、ふたりでデートしながらその洞窟行かない?」
夢子「この状況で二人きりって絶対やばいと思うから
     ルキナさん、カムイさん、付いてきてもらえませんか?」


ルフレ「え〜」




ルフレが一瞬残念そうな顔をする。しかし・・・


ルキナ「いいですよ、暇ですし。…けれど…ねぇ?」
カムイ「でも…お二人の邪魔するのは…ねぇ?」
ルキナ・カムイ「…ネ。(ニッコリ)」
夢子「えええー!二人も来てヨー!おねがいー」
ルフレ「フフフ、じゃあ夢子を借りるね。っていうか貰うね☆」
夢子「二人とも〜助けてよ〜!ヘルプミー!」
ルキナ「夢子さん、新しい恋の進展、待ってます。」
カムイ「…気を付けてくださいね♪モンスターより軍師に特に気を付けて♪」
ルフレに手を引かれ連れていかれる姿を
ルキナとカムイはニコニコして無事帰ってくるのを見送る(?)
夢子は泣きそうだった。
ルフレはめっちゃ張り切っている。
ルフレ(だって、これもデートの一環でしょ?)



【いいね!!】

[ 163/518 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]